ー7ー
「ヴィラエウス·ヴォルガノフスたん、ヤバ過ぎだよねー……モグモグ」
「強すぎて萎えた……」
「討伐するのに暫くかかるんじゃないかな?……モグモグ」
「装備品の耐久もピンチだったからね。体力面だけじゃないんだよね」
「装備品の方が深刻だよね……モグモグ 壊れたら洒落にならないもん」
「だよねー」
「よっ。アリスに真中。ここ良いか?」
花藤璃奈だ。
「良いよ良いよ〜モグモグ」
「昨日の話してたのか?」
「うん。ヴィラエウス·ヴォルガノフスたん」
「装備品が幾つか壊れそうになったからなぁ……モグモグ」
「りなりぃも?」
「皆そうじゃないかなぁ? モグモグ」
「パランティアでどうにかなる相手じゃないよね……モグモグ」
「兎に角慣れて、攻撃を避ける技術を磨くことかな。アレの攻略法としては……モグモグ」
「よっ。アリスに真中にりなりぃ」
「こんにちは」
岡部くんと太一だ。
「ヴィラエウス·ヴォルガノフスの話してたのか?」
「うん」
「強いよねーって」
「確かに半端ないよな」
「僕は、それ用の耐久力の高い装備を揃えようかなとも思ってますよ」
「それはいいな」
「なるほどね」
「体力というよりは、装備の耐久力勝負な気がするからな」
「わたしも装備ヤバかった」
「同じく……モグモグ」
「いつもより早く集まって素材集めするか」
「そうしよう、そうしよう」
わたしは耐久そんなに必要ないけど、素材は欲しいからね。
「ただいまー」
「あら、おかえりなさい。アリス」
「今日は早目にAFやるから」
「あら、そう? じゅあ、今日は早目に食べる?」
「うん」
「じゃあ、手と顔を洗ってらっしゃい」
「は~い」
そんな訳でご飯って、風呂って、2階に上がって、
ノートパソコンを素早く起動。そしてイヤホンセットを耳に掛け、スカイプを開き皆に明るく挨拶。
そうして棚からヘッドギアを取り出し、頭へ装着。目を左右上下に動かし“目”認証カメラ連動感度確認よし。“頭”も左右上下に動かし、前面上下210度HDフル画面カメラワークの動作と感度確認よし。
それから赤いラインの入ったセンサーグローブを装着し、手指を動かし動作感度確認。
次に専用ボディースーツを着込み、ポンポンと軽く叩き衝撃の程度を調整確認。それから腰や身体をひねり、動作感度共に良好確認。
そして専用シューズを履き、軽く前後左右とクイック&クイックバックでチューニング具合確認。
「ヘッドギアよし!
グローブよし!
スーツよし!
シューズよし!
A・F起動よし!!」
それからAFに通常ログインした。
集合場所の山岳地帯入り口には、もう皆集まっていた。早いなぁー。
早速奥地へと向かいデュセオルゼ=ヴォルガノフスを探す。居た。呑気に寝ている……。
早速飛び掛かって攻撃開始!
「で」
「ら」
「あ!」
を唱えた《防御全耐魔法アップデルタフィルホールド》と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》と、《アルカミック=コンティニュ・アロー!》を発動。
光り輝く弓矢で敵をロングレンジで、デュセオルゼ·ヴォルガノフスを狙い撃つ。
そして、20分くらいで倒れた……。こんなに弱かったっけ?
そのあとも2匹倒し、更に奥地の亜種も倒した。
亜種がいいかも?
そんな訳で亜種討伐を繰り返した。
十分素材も集まり、この日はこれで終わることにした。




