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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第14章 女神 デルピューネ討伐!
158/213

ー7ー

「ただいまー」

「おかえりなさい、アリス。ミレネちゃん、来てるわよ」

「アリスおねーさまっ。こんばんは!」

 ミレネちゃんが可愛い感じで現れた。


「ミレネちゃん、こんばんは! 今日はどうしたの?」

「たまたま近くに来たので寄りました!」

「たまたま……」

 

 あそこの神社からここまで駅2つ。たまたまという距離には思えないんだけどね。ま、いっか♪


 そのあと一緒にマリオカートで遊んで、めっちゃ負けて……。ご飯って、一緒に風呂ってぷにぷにして(お風呂道具持参してた)20時頃には元気よく手をふりふり帰っていった。


「さてと……」

 時間ないけど、ちょっと勉強。でも直ぐに時間は経った。


 勉強を辞め、ノートパソコンを素早く起動。そしてイヤホンセットを耳に掛け、スカイプを開き皆に明るく挨拶。



 そうして棚からヘッドギアを取り出し、頭へ装着。目を左右上下に動かし“目”認証カメラ連動感度確認よし。“頭”も左右上下に動かし、前面上下210度HDフル画面カメラワークの動作と感度確認よし。


 それから赤いラインの入ったセンサーグローブを装着し、手指を動かし動作感度確認。


 次に専用ボディースーツを着込み、ポンポンと軽く叩き衝撃の程度を調整確認。それから腰や身体をひねり、動作感度共に良好確認。


 そして専用シューズを履き、軽く前後左右とクイック&クイックバックでチューニング具合確認。



「ヘッドギアよし!

グローブよし!

スーツよし!

シューズよし!

A・F起動よし!!」



 そんな訳でアストガルド・ファンタジーの世界へ、通常ログインする。




「ライアスさぁ~ん。居ますかぁ〜? アリスでぇーす」


「ああ、アリスちゃん、いらっしゃい! 装備品だよね? ちょっと待っていなよ。今出すからさ♪」



 いつものように通常ログインし、街の中心近くにある《鍛冶屋ライアス》店内の小部屋から顔を出し声をかけると、ライアスさんが笑顔で挨拶してくれた。


 わたしは装備品を受け取り、装備して小部屋を出た。


「ちょっと暫くは戦利品に期待は出来ないんですけど……では、行ってきますね〜っ」

「そうなのかい? うん。いってらっしゃーい」


 ライアスさんが笑顔で見送ってくれた。


「アリスちゃん。今日も特売だよー」

「………」

 その言葉に何度騙されて来たことか……。

「どのくらい安いんですか?」

「カムカの実をたったの10リフィル!」

「高っ!」

「……のところをたったの6リフィル!」

 安い?

「じゃあそれ、袋いっぱいください」

「まいど〜♪ ところでアリスちゃん」

「はい?」

「ちょっとだけ胸、触らせてくれない?」

「え? お断りします!」

「その先っちょの、ツンとしてるところだけでも良いんだけど」

「お断りします!!」


 わたしはボルテさんの相手も程々に走って逃げた。



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