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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第14章 女神 デルピューネ討伐!
157/213

ー6ー

「それにしても……モグモグ。パランティアの指輪には驚いた」

 次の日のお昼、学校の屋上で真中とお昼ってた。


「あれをパーティー皆持つと、ほぼ無敵だよね?」

「倒しても倒しても復活するからね……モグモグ」

「よっ。アリスに真中。ここ、良いか?」

 花藤璃奈りなりぃだ。


「良いよ良いよ〜。モグモグ」

「サンキュー。あ、ウインナー貰うな?」

「え?」


 取られてしまった……。まあ、昨日の約束でもあるので仕方ないかぁ……。

 花藤璃奈りなりぃ、美味しそうに食べてる。


「……真中からは貰わないの?」

「ん? そうだなぁ……では、真中からはハムカツを貰おう♪」

「あ! アリスーっ! 余計なこと言ってー!」

「だってさぁ……」

 自分ばかりとられるのも癪だもんね。


「……花藤璃奈りなりぃ、太るよ?」

 わたしはすまし顔で言ってやった。


「ぬ!? これくらいで太らないよ。大体わたしはそれでなくても細いんだから」


「よっ。お前ら、今日も仲良くやってんな」

「こんにちは」

 岡部くんと太一だ。

「何の話やってたの?」

「ハムカツとウインナー」

「違うだろ……」


 わたしのボケに花藤璃奈りなりぃがツッコんできた。


「パランティアの指輪の話かな」

「ああ、昨日のか」

「これを全員が持つと無敵だねーって話てた」

「まあな、でもこれって全プレイヤーに言えることだよな?」

「……それもそうか」

「運営は何を考えてるんだろうな?」

「……ぅん。これはウインナーの問題よりも大変かもしれない」

「ウインナーのどこが大変なんだよ……」

「取り敢えず取れるだけとっておこうよ。パランティアの指輪」

「そうだな。オレ考えたんだけど、パランティアの指輪利用して女神 デルピューネ倒せないかな?」

「体力任せに、ってことか?」

「うん。問題は、装備の耐久が持つかだけど……」

「あ、そっか。体力がいくらあっても装備が壊れたら意味ないもんね」

「そういうこと」

「装備にダメージを与える攻撃を如何にして避けるか……これは天龍姫さんに一度相談してみるか」

「それが一番だね。何せ攻略法のスペシャリストだから」

「アスモデウスも天龍姫さんが居なけりゃ、こんな簡単には倒せなかったろうからな」

「天龍姫さん凄いよねぇー」

「美人だしねぇー」

「確かに……」

「否定はできませんね……」

 わたしと真中と花藤璃奈りなりぃは、そんな太一と岡部くんを半眼に見た。


 リアルの天龍姫さんとは一度だけ会ったことがある。とても綺麗な20歳の女性だった。背丈も165あって、スラリとした体型の美人。岡部くんと太一を一撃で悩殺していた。


 岡部くんはともかくとして、太一まで。わたしは何となくムッとする。


「じゃあ、今日もアスモデウス狩りってことでいいか?」

「うん。狩れるだけ狩ろう!」

「そうだな」

「よし、決まり! 21時に現地集合で」

「分かった」

 

 そんな訳で今日もアスモデウスたん、覚悟っ!



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