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「昨日のアスモデウス、ヤバかったよねぇ〜。モグモグ」
次の日のお昼、マーナと学校の屋上でご飯ってた。
「ヤバいといえば、女神 デルピューネが別格じゃない?」
「言えてる……レベル違い過ぎて、無理ゲーだよね……モグモグ」
実際あんなの倒せるのか不思議だよ。
「よっ。アリスに真中、ここ良いか?」
花藤璃奈だ。
「良いよ良いよ〜モグモグ」
「相変わらず良い食いっぷりだな、アリス」
「……そういう花藤璃奈のお弁当は、相変わらず可愛いキャラ弁だねー。ウインナー頂きっ!」
「ああああー!! アリスお前っ」
「じゃあ、わたしは卵焼きゲット!」
「こらこらこら! 真中、卵焼きはダメだろうー!」
「よっ。お前ら、相変わらず仲良いな♪」
「どこがだよっ!!」
花藤璃奈がそう言って岡部くんに突っ込んでた。
そこへ太一もやって来た。
2人は相変わらずパンを食べている。そんなんでよく足りるよね?
「何の話してたの?」
「昨日のアスモデウスとデルピューネ。勝てないねー、って話」
「デルピューネはな〜……あれはヤバいからな」
「アスモデウスの方は何とかなりそうだったよね?」
「アスモデウスの方は、まあそうだね」
「ごめんねー。昨日は足引っ張っちゃって」
「気にしない、気にしない。わたしなんて、今までずっとだったから」
「アリスも強くなったよなー」
「足手まといのクセに生意気だ。モグモグ」
「………」
ウインナーのこと、まだ怒ってんのかな?
「花藤璃奈、明日わたしのハムカツあげるから許して!」
「……ウインナー」
「え?」
「ウインナーが良い」
「……ウインナー了解」
余程ウインナーが好きらしい。今度からウインナーだけは取らないようにしよう。うんうん。
「ただいま〜」
「あら、おかえりなさい。アリス。手と顔を洗ってらっしゃい」
「は~い」
そのあとご飯って、風呂って、2階の部屋でのんびりとした。おっと、勉強勉強! 成績落ちたらゲーム禁止になるので頑張らないと!
時計を見ると、21時前だった。
勉強を辞め、ノートパソコンを素早く起動。そしてイヤホンセットを耳に掛け、スカイプを開き皆に明るく挨拶。
そうして棚からヘッドギアを取り出し、頭へ装着。目を左右上下に動かし“目”認証カメラ連動感度確認よし。“頭”も左右上下に動かし、前面上下210度HDフル画面カメラワークの動作と感度確認よし。
それから赤いラインの入ったセンサーグローブを装着し、手指を動かし動作感度確認。
次に専用ボディースーツを着込み、ポンポンと軽く叩き衝撃の程度を調整確認。それから腰や身体をひねり、動作感度共に良好確認。
そして専用シューズを履き、軽く前後左右とクイック&クイックバックでチューニング具合確認。
「ヘッドギアよし!
グローブよし!
スーツよし!
シューズよし!
A・F起動よし!!」
そんな訳でアストガルド・ファンタジーの世界へ、通常ログインする。




