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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第14章 女神 デルピューネ討伐!
153/213

ー2ー


 炎の城へと光り輝きながら降り立つと、天龍姫さん達が集まっていた。わたしは手をふりふり挨拶をした。

 

「皆さん、こんばんは〜」

「こんばんは。アリスさん」

「こんばんは! アリスさまっ」

「こんばんは。アリス」

「アリス、こんばんは」

 天龍姫さん達が笑顔で挨拶をしてくれた。


 実はこれから浮遊遺跡に行く約束をしていた。それで皆集まっている。

 メンバーは、ランズベルナントさん、天龍姫さん、カテリナ、フェイトさん、ミレネさん、猫パンチさん、マーナとわたし。


「それじゃあ、行こうか」

「おう!」

「行きましょー!」

 ワープポイントから浮遊遺跡に移動した。


 浮遊遺跡に光り輝きながら降り立ち、平原を遺跡に向かって走っていく。遺跡の入り口近くに、炎巨龍王 ファイヤードレイクがぐーぐー寝ている。赤いルミナスオーヴ光が胸元と頭部に輝いている。



「よし! いくぞ!!」

「はいっ!」


 炎巨龍王 ファイヤードレイクの攻略法は天龍姫さんのお陰で分かってる。

 炎巨龍が大きく腕を振り下ろした所へ、それを交わし踏み込み、一閃!! 次に巨龍が尻尾ふりふり大回転して来たら、大きく下がり。ふりふりが終わる間際に踏み込み、一閃!! 炎のブレスと猛毒ブレスを仕掛けて来た時は、その喉元へと更に踏み込んで、連続攻撃。暴れ出したり、咆哮をあげて来た時は素早く下がって、この時に体力回復を行う。


 これの繰り返し。


 そうして、47分後……ファイヤードレイクは、その巨体を前のめりに大きくズシンと倒れた。



 【獲得アイテムドロップ】


巨龍の牙《Sレア素材》

赤龍の宝玉《SSSレア素材》

赤い紅玉の指輪《Sレア装備》

巨龍の爪《Sレア素材)》

龍の尻尾《レア素材》

産みたての卵《素材》

錆びた剣ガラクタ←

カムカの実《回復アイテム》

なんかの骨 ←

腐ったリンゴ ←



「わお!」

「なかなか良いな」

「さて、お次は本命だ」


 遺跡の中へと入り、そこから更に奥へと行くと魔法陣があり、見るからに何かありそうな祭壇がある……。




『何者かが、この遺跡へ侵入したかと思えば……。まさか、アレまでをも倒すとはな。許せぬ!』



「「「──うわ、キタッ!!?」」」


 言う間もなく、衝撃波がパーティー全体を襲い、装備品が激しく被弾ッ! たちまち、各装備が小破から中破!!? さらに、光のベールが辺りを包み込み、同じくパーティー全体に対し、光属性 大ダメージって体力を削ってくる!



 ──ぐはあっ!! こ、これは痛い……。



 やがて、辺りを包む光のベールが消えると、下半身が竜の姿をした神々しい女神が現れた。その身体全体を、黄金色に輝くルミナスオーヴ光が包んでいる。




   ──女神 デルピューネ──




 相変わらずの、ド迫力の大型モンスターだ。


「……やっぱ、つえぇなぁ…」


「は、ハハ……ここは逃げるが勝ち?」


「そんな呑気なこと言ってる場合かっ! とにかく直ぐに行き──だああっ!?」


 デルピューネはこちらへ『猛毒の風』を吐きつけ、範囲全体に対し、2秒度に10秒間 大ダメージという超猛毒攻撃をし、更に再び『光のベール』でパーティー全体に対し、光属性 大ダメージ。更にさら追い討ちで『闇のベール』パーティー全体、闇属性 大ダメージ。たまらず回復行動をこちらがとってる合間に、『大地震』でパーティー全体に対し、土属性 大ダメージ。「このやろう!」とばかりにわたしが召還魔法を放とうとすると、『光のカーテン』で全属性魔法防御率200%アップ、10秒間で威力半減……げふっ!! そうでした……。


 負けじとフェイトさん達が攻撃を仕掛けるが、間もなく『闇のカーテン』で全属性物理攻撃防御200%アップ、10秒間で同じく半減。うはっ! やっぱりそうなりますか……。


 それから再びの『波動』による衝撃で、パーティー全体の装備品が被弾。装備状況、中破以上でやばっ!!?


「撤退! 逃げろ!!」

「はいっ!!」

「ひょええぇーー!!」


 皆大慌てで逃げ出した。つか、あんなの倒せるの??


「あれは無理過ぎる……。何か先に攻略するのがあるんじゃないかな……」

「確かに……そんな気がしますね? アリスさまっ」

「うん。いきなりアレはねぇ……」

「取り敢えずこの辺りを徘徊してみますか?」

「そうしましょう」


 そう言って徘徊していると、突如として広い平原に出て、炎巨龍王 ファイヤードレイクと炎巨龍王 ファイヤードレイク亜種がズシンズシンと徘徊していた。


 折角なので、炎巨龍王 ファイヤードレイクを例の攻略法で討伐。それなりのアイテムドロップを手に入れた。それからその奥地に行くと神殿があり、巨大な何かが居た。


 姿かたちは牛・人・羊の頭とガチョウの足、毒蛇の尻尾を持ち、手には軍旗と槍を持って地獄の竜に跨っている。


 見るからに強そうだ。


 わたしは取り敢えずカムカの実をポリポリと食べた。ちょっと回復。更にポリポリと食べ言った。


「折角来たんだし、戦ってはみようよ。ポリポリ……」

「そうですね」

「足手まといにしては、好戦的な意見だな」

「だって、折角なんで……ポリポリ」

「そうだな……どうでもいいが、太るぞ?」

 皆呆れ顔でわたしのことを見ている。

 いやいやいや! ゲーム内のことなので、太りませんからっ!


 兎に角皆で、ソロリソロリと近づいた。


   ──アスモデウス──


 モンスターの名前が表示され、こちらを見てきた。

 まあ、兎に角突撃!!


「で!」

「ら!」

「あ!」


 《神気魔法アウラ・インフォーマル!》を用い。《防御全耐魔法アップデルタフィルホールド》と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》と、《アルカミック=コンティニュ・アロー!》を発動。


 光り輝く弓矢でアスモデウスをロングレンジで射抜く。モンスターは咆哮を上げた。途端、身動きが取れなくなる!?

 次に口から火を噴き、ダメージを与えてくる。間をもって毒蛇の尻尾を振り回し、毒攻撃。軍旗と槍を振り回し、連続で突いてくる!

 皆走り回って逃げ、隙をついて攻撃を繰り返し、何とか要領を得てきたけど、女神 デルピューネと戦っていたのもあって、装備が中破に近づいていた。


「コイツ、まだ倒れないのか!?」

「部位破壊はしたんですけどね……」

「あとちょっとって気がしますが……アリスさまっ、大丈夫ですか?」

「わたしは大丈夫」

 なんと言っても今の装備は凄いからね。

 ジャン!


【《幻聖王のヴェール+7》

全耐性+15(対人のみ):知力+52:精神力+1585:意志力+37:敏捷+12:スキル発動速度+16%アップ:運-5】


【《聖赤光の賢魔導法衣+7》

全耐性+21(対人のみ):知力+62:体力+1550:精神力+3770:防御力+1780:意志力+57:敏捷+22:スキル発動速度+7%アップ:移動速度+11%アップ:運-25】


【《天空覇者の腕飾り+7》

全耐性+18(対人のみ):体力+727:敏捷+22:スキル発動速度+16%アップ】


【《風魔聖獣のショース+7》

風・魔・聖耐性+12%:体力:+461:精神力+367:敏捷+14:移動速度:8%アップ:運-27】


【《光魔獣のレギンス+7》

光・魔耐性+8%:体力+237:敏捷+27:移動速度:11%アップ:運-11】


 更に凄いのは、コレ!


【《幻獣王の聖杖+7+[超]30%アップ+特効スキル追加》

知力+167(+50):精神力+3741(+11223):意志力+137(+41):敏捷+32(+9):運-15(+4):スキル発動速度+22%アップ:精神力消費量-15%:猛毒追加 (対人のみ、25%の確率で5秒度に相手最大体力の3%ダメージ、持続時間15秒):相手耐性無効化-7%ダウン(対人のみ:最大3回重ね可、持続タイム7秒):相手装備被弾(対人のみ、13%の確率で装備 (ランダム)追加被弾+18%)】


 ふっふっふっふっ!


「ごめん……わたしの方がヤバいかも?」

 マーナだ。

「もう中破してるから油断出来ない……」

 次、大破したら装備品が消滅するのだ。洒落にならない。

「わかった。ここまでにしよう!」

「仕方ありませんね」


 そんな訳で皆して逃走! アスモデウスの姿が見えなくなったので、ホッと安心した。


「じゃあ、今日は此処までということで解散!

明日またチャレンジしよう!」

「そうですね。そうしましょう」

「今日は皆ごめんね……」

「気にすることないよ、マーナ。明日頑張ろ!」

「うん!」

「……明日も足手まといになったら、許さんけどな……イテっ!」

 カテリナさんが、そう言うミレネさんを後ろから軽く叩いてた。

「生意気なんだよっ、チビっ!!」


 そんな訳で今日は帰還する。



「ライアスさぁ~ん、居ますかぁ? アリスでーす」

「よお、アリスちゃん。いらっしゃい」

「今日はなかなかの戦利品ですよ!」

「ほほお!」

 ライアスさんの前にズラリと並べて見せたら、ライアスさんは赤い紅玉の指輪《Sレア装備》を見て気に入っていた。


「アリスちゃん、丁度指輪は良いのなかったよね?

これを加工しよう」

「わ、ありがとうございます!」

「じゃあ、明日楽しみしておいてね」

「はいっ!」


 そんな訳で、武器屋の小部屋に入って装備品を脱いで、ライアスさんに笑顔で手をふりふりやってログアウトした。


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