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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第三期】、第10章《いざ、浮遊遺跡へ!》
128/213

ー4ー

「……ねぇ、どうしょっか?」

「ぅ~ん……」

 炎龍王 ファイヤードレイク討伐後、神殿奥地を遠く見つめると、大きな祭壇のような場所が見えてた。


「見るからに……なんか出て来そうな雰囲気だよなぁ?」

「だね…」

 りなりぃことカテリナが半眼に前方を見つめながら、そう言う。確かに、見るからに怪し過ぎるからなぁ。

 どうしたものやら??


「一応、気をつけて進む?」

「いや。このまま進むのも良いが、このまま撤退ってのもありだと、オレは思うぞ?」

「ふん。フェイト、お前は相変わらず根性の無い奴だな」

「……ミレネ。こういうのは、根性がどうこうという問題ではありませんよ。

ですが、この先に何が出て来るのか、確認するくらいは良いのではないでしょうか? とても、興味があります」

天竜姫てんりゅうひ殿の言うとおりにゃ。ここは、行ってみるだけ行ってみにょうにゃあ~!」

「「「にゃにゃん!!」」」


 

 そんな訳で、みんなで周りを警戒しつつ、わたしは残りの『カムカの実』を薬袋ごとザーッとやってポリポリボリボリとリス顔で食べつつ、それでみんなから困り顔の呆れ顔を向けられつつ進んだ。


 すると、突如として上空より女性の声が聞こえてくる。



『何者かが、この遺跡へ侵入したかと思えば……。まさか、アレまでをも倒すとはな。許せぬ!』



「「「──うわ、ちょっ!!?」」」

 驚く間もなく、衝撃波がパーティー全体を襲い、装備品が激しく被弾ッ! たちまち、各装備が小破から中破!!? さらに、光のベールが辺りを包み込み、同じくパーティー全体に対し、光属性 大ダメージって体力を削ってくる!



 ──ぐはあっ!! こ、これは痛い……。



 やがて、辺りを包む光のベールが消えると、下半身が竜の姿をした神々しい女神が現れた。その身体全体を、黄金色に輝くルミナスオーヴ光が包んでいる。



   ──女神 デルピューネ──



 これまでに無いような、ド迫力の大型モンスターだ。

「……これはまた、強そうなのが出てきたなぁ…」

「は、ハハ……ここは逃げるが勝ち?」

「ど、どうもそんな感じぎゃしにゃいにゃりでもにゃいな!?」

「そんな呑気なこと言ってる場合かっ! とにかく直ぐに行き──だああっ!?」


 ミレネさんがそう言ってる合間に、デルピューネはこちらへ『猛毒の風』を吐きつけ、範囲全体に対し、2秒度に10秒間 大ダメージという超猛毒攻撃をし、更に再び『光のベール』でパーティー全体に対し、光属性 大ダメージ。更にさら追い討ちで『闇のベール』パーティー全体、闇属性 大ダメージ。たまらず回復行動をこちらがとってる合間に、『大地震』でパーティー全体に対し、土属性 大ダメージ。「このやろう!」とばかりにわたしが召還魔法を放とうとすると、『光のカーテン』で全属性魔法防御率200%アップ、10秒間で威力半減……げふっ!!

 負けじとフェイトさん達が攻撃を仕掛けるが、間もなく『闇のカーテン』で全属性物理攻撃防御200%アップ、10秒間で同じく半減。うはっ!

 それから再びの『波動』による衝撃で、パーティー全体の装備品が被弾。装備状況、中破以上でやばっ!!?


「こ、こりゃダメだ。撤退しよう!」

「「「にゃ、にゃにゃん!!」」」


 連戦な上に、相手が強敵過ぎて、むりっ! そっこうで退散っ!!

 そうこうして神殿入り口まで逃げ戻り、改めて振り返り見ると。倒した筈のファイヤドレイクが復活ってるし……。



 こりゃ、相当強くならないと無理かも?



 でも、明日からいよいよ大決戦。てな訳で、ファイヤドレイクを何度か頑張って倒してから帰還した。



  ◇ ◇ ◇



「これはまた……随分とやられたモンだなぁー…」

「は…ハハ……」

 首都フェル=ベルへ帰還し、『武器屋ライアス』のお店へ入ると、ライアスさんがこちらに気づくなりビックリ眼で見つめてきたあと、そう言ってくる。


 いやまぁ、実際に悲惨な姿なのでありますが……。かなり、ボロボロ。



「とりあえず、これが浮遊遺跡での戦利品です」

 そう言って、わたしはライアスさんにドロップアイテムを広げて見せた。



───【浮遊遺跡での戦利品 一覧】───


神竜の鱗 (12個)

神竜のひげ (8本)

神竜のオーヴ (2個)

竜の牙 (7本)

溶けかけた塊 (81体) ←ヤバい系?

なんかの毛皮 (35枚) ←

なんかの骨 (122本) ←

石ころ (263個)    ←ナニコレ?



神魔の杖 《SSレア素材》=1本

巨龍の牙 《Sレア素材》=7個

赤龍の宝玉 《SSSレア素材》=1個

巨龍の爪 《Sレア素材)》=4個

龍の尻尾 《レア素材》=4本

産みたての卵 《素材》=12個

錆びた剣 《ガラクタ》=16本 ←

なんかの骨 =∞ ←

腐ったリンゴ =それこそ腐るほど…… ←


─────────────


「お、コレはいいね! 使えそうだ」

 ライアスさんがそう言って、直ぐ手に取って見たのは『神魔の杖』と『赤龍の宝玉』だった。


「よしっ。コイツを使って、1度アレ(・・)を試してみるのも面白いか?」

「はい? 何をです??」


「先週から新しく導入された、『超強化』だよ。1度、試してみたくてね」

 ライアスさんはそう独り呟くように、ドロップアイテムやら何やら見渡しながら言うと。わたしが今、修理の為に手渡した黒龍王の法衣をチョイと指差しながら、こちらを見てニッ笑み、更にこう繋げてくる。


「……うん。ようやく装備品に余裕が出てきたようだし。コイツもあるから、いざとなれば何とかなりそうだ。

アリスちゃん、ここで1つ賭け(・・)をやってみないかい?」

「えっ??」


 何だかよく分からないけど、ライアスさんの様子からいって悪い話ではなさそうなので……(良いとも言い切れなさそうだけどね?)、お願いしてみることにした。



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