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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第三期】、第8章《浮遊遺跡の謎》
118/213

ー6ー

「わあおーっ! オアシスだ。古代遺跡だ! しかも空の上に、なんかあるっ!!」


 この光景をこうして見るのは、これで3度目になる。この大砂丘の上にあるワープポイントからの眺めは、より一層格別なのだ。

 長く険しい砂漠地帯を抜けた先に広がるオアシスと古代遺跡は、その半分近くが、砂の中に埋もれている。そして、その上空に巨大な浮遊遺跡はあった。


 その浮遊遺跡から、滝のように、沢山の水が流れ落ちていた。そのお蔭で、砂漠地帯にあるこの古代遺跡には、瑞々(みずみず)しい苔むした若葉などが生い茂り、遺跡内を幻想的に潤わせている。

「ひゃあ~っ。相変わらず、良い感じの雰囲気出してるよね?」

「うん。それなのに、此処には何も無い、って言うのがこれまで不思議に思えていたんだけど……」

「その謎も、今日までになりそうだな」

「おいおい、お前ら油断するなよ。何せ相手は、あのアルケミフォスの兄、って設定だからなぁ。かなり手強いのは間違いない」


「……だ、だよね?」

 確かに、油断なんか出来ない。下手すると、全身の装備やられちゃうかも知れないんだもんなぁ~っ。


 わたし達は、古代遺跡内にある例の場所へと走り向かった。

 

「待て、此処だ!」

 ザカールさんは祭壇までやって来て、そこで前方を指差し、皆を止めた。


「祭壇へ入った途端、戦闘に巻き込まれる。

だから、今のうちに準備をしておいてくれ」

「はいっ!!」

 いよいよだ。皆の足を引っ張らないよう、少しでも頑張らねば!

 わたしはそう思い、身を引き締めた。

 早速、このまえ新たに使い方を覚えたメテルフォルセを軸に、スキルセット。使用スキル数が多いので、管理が凄く大変になる。

 魔聖水も当然、必要になるだろうけど。そこは仕方ないよね?


「準備はいいか?」

「はいっ!!」

 ザカールさんと共に、息を呑み込みながら皆で祭壇中央に歩いて行くと、そこで天空から声が聞こえてきた。



『我が弟を倒したは、ぬしらだな!』



「「「──!!」」」

 途端、ひやりとした冷たい霧が周囲に立ち込め、その霧の中から次第に何かが現れ始めた。



─浮遊遺跡の門番レギルス=フェルトゥス─



「……ぅわ~っ」

 背丈だけで、わたし達の3倍はあるであろう半透明な大型モンスターの出現。それと同時に、目の前が瞬間真っ白になる程の雷鳴が響き渡り、電撃が地を走り、水に濡れた祭壇内に居たみんなが被弾した。

 途端、前回大破し、取り敢えずで揃えていた頭・腕・足・脚の装備4つが一気に大破っ!? 間もなく塵と化し、消滅ッ!


 わたしはその場で立ち尽くし、思わず泣きそうになった。



 ──ぐはっ!!




 【第三期】第8章 《浮遊遺跡の謎》おしまい。


 ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございましたっ。


 本作品をお読みになり、感じたことなどをお寄せ頂けたら助かりますっ。また、評価などお待ちしております。今後の作品制作に生かしたいと思いますので、どうぞお気楽によろしくお願い致します~っ。



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