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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第三期】、第8章《浮遊遺跡の謎》
116/213

ー4ー

「……ねぇ、アリスはさ。今でもフェイトさんが憧れの人なんでしょ?」

 電車に乗り込み、1駅近づいて来た所で、急に真中がそう真剣な声色で訊いてきたのだ。


 わたしはそれでびっくりして、少し頬を染め、それから徐に答えた。


「え? あ……まあ、そうだった(・・・)んだけどねぇ。その正体が岡部くんじゃあさぁ~。正直、残念というか……ぁは、ハハ…」

「ぁ……そか、だよね?」

 その時、真中はホッとした表情を見せた。


 わたしは、それを見て気づく。

 あ、そっか……。

 そう言えば、真中は岡部くんのことが好きなんだっけ? 今頃、思い出した。


 わたしはそんな真中をそっと横目に見つめ、次に明るい笑顔を向け言った。

「心配ないよ、真中。わたしには、太一が居るし。

それにね! 今さら、太一のことを裏切れる訳ないっしょ? だからさぁ~っ、安心してよ♪」

 わたしの言葉を聞いて、真中はまたホッとした安堵の表情を見せ、それから嬉しそうにして頷く──。

「うん!」

 電車の扉が、そこでタイミング良く開いた。


「じゃあね、アリス! また今晩!」

「うん、おう! またねっ、真中♪」



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