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「たっだいま~」
「あら、おかえりなさい、アリス。思っていたよりも早かったわね?」
「うん。急遽今晩、AFでギルド会議をやることになっちゃってさぁ」
「会議?」
「そそ。わたしが居るの南西だから、色々といまは大変なんだよね」
あれからわたし達は、十時前にホテルから出て。近くの海岸を歩いて周り、そのあと寺社仏閣を訪ね、わいわいと楽しみ帰途についていた。駅で皆と別れたのは16時前。このあと二十時に、AF内のギルド拠点で集まることになってる。
「母さんの所は、作戦会議とかやらないの? 今回が今期初めての大決戦だから、どこの勢力もそれなりにやってると思ってたんだけど……。ていうかさ、今期の所属勢力どこだっけぇ??」
「……」
そう言えば、どこの勢力なのかまだ聞いてなかった。というか、何度か訊いてはいたんだけど。その度に上手くはぐらかされて、確認出来てなかったんだよね?
「多分やってると思うけど、母さんは参加してないのよ。何せ、うちのギルドのGMとその取り巻きが、しっかり者揃いだからね。全て任せてあるの。ふふん♪ 羨ましいでしょう~っ?
どこの勢力かについては、スパイされちゃ困るから、今は言わないでおくわ」
「えーっ……スパイなんかしないのに」
「まあいいから、さっさと手と顔を洗って、荷物も部屋に置いてらっしゃぁ~い」
「はあーい」
結局のところ、今回もはぐらかされてしまった。
まあ、いっか?
◇ ◇ ◇




