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はいっ! 今回またしても相当お待たせ?しちゃいましたぁあー!(だから誰も待っていない
ようやくっ、【第三期】第7章《初キスっ》を投稿開始致します!
とは言え、あれから2ヵ月も経ちましたが、未だに章内完結出来てない為、今回は手直しを随時行いながらの投稿になります。大変に申し訳ありません。
そんな訳で……(どんな訳で?)アリスの“ゲーム内貧乏”ぶりは、結局のところ相変わらずですっ・・・(泣
『アリス……実はオレ、お前のこと前々から…』
『え? フェイトさん……それって、まさかっ!?』
わたしの直ぐ目の前に、フェイトさんの素敵な瞳が近づき。そのあと身体同士が微かに重なり合い。そのことにわたしの気持ちがビビっとなって、怯え、思わず逃げ出しそうになる火照った心と躰を、その逞しい両腕で優しく抱きしめ……そしてそしてぇ──っ!
きっ、キッ、キ、キ・キっ!!
「──いぁああ~っ、もうフェイトさぁあ~んっ!!」
「「「…………」」」
「へ?」
そこには、呆れ顔の真中とりなりぃと弥鈴ちゃんがキョトン顔でこちらを見つけてた。
まさか今のが《初キス》の夢 (妄想ともいう……)だなんて、とても言えない……けど、コレはもう白状するしかないっ、のか?
……は、ハハ…はぁ~っ、泣けるっ。
◇ ◇ ◇
「あはは♪ ありすウケる、朝っぱらからお前っ。ナイスなボケをするやつだなぁ~っ」
「……へぇへぇ。さすがに今回ばかりは大いに反省しておりますのでぇ~、好きなように言ってくださりやせぇ」
「りなりぃ、ちょっと笑い過ぎだよぉ。だけどアリスもさ、太一くんに少しでも悪いと思っているのなら、フェイトさんのことはもう思い出の中にちゃんと締まって置かないとダメだよ。わかってる?」
「へぇへぇ。わかっとりやす……本気でふかぁ~く反省しておりますのでぇ、どうかどうかこのことは此処だけの話としましてぇ、内密にお願いしやすぅ~」
「はいはい♪」
「言わないから安心しろよ♪」
わたし達は今、ホテル八階の部屋を出て、朝食を頂く為にエレベーターへ乗り、太一達と合流するために三階へと向かってた。その間わたしは、今朝見た夢の話で皆から散々からかわれてた訳。
「……それにしましても、アリスお姉さまがあのフェイトなんぞを好むとは、心外でした。あんな野蛮な男、アリスお姉さまには到底似合いませんので」
「え? そんなことはないよ。フェイトさんは、とても優しいし、頼りになる人だもの」
「まぁ……そうかもしれないがな。だけど、どうしてそのことを、チビ、お前が知ってるんだぁ?」
「──あ、そうだよね?」
りなりぃに言われてみて気づいたけど、確かに不思議な話かも?
そんな思いでみると、弥鈴ちゃんが何故か慌ててた。
「あ、いやっ! それはだな、アリスお姉さまの家で何度か後ろで覗いてみたことがあったからであって……っ!」
「ああ、そう言うことかぁ。それならふむふむ、納得だよね?」
わたしがそう言って、直ぐに納得すると。りなりぃがこちらを呆れ顔で見つめ、ため息なんかついてる。
「えっ? なになに??」
「なんでもないよ。アリスらしいなぁ、と思っただけさ」
りなりぃはそう言って、困り顔のあと笑顔を見せた。
何だかよく分からないけど、まぁいっか?
◇ ◇ ◇




