毒蛇 毒薬
今回は、シルクとリーエムが、ピンチ!!毒を盛られて動けない!!どうなっちゃうのでしょうか?
朝食を、さっさと食べ終えた。2階へ上がり、またまた、大急ぎで出かける準備をした。早く出なくちゃ。私達は、少ない荷物をまとめると、部屋を出ようとした。 と、その時だった。
「きゃあああ!!」
また私は、声をあげた。シルクは、びっくりしながら、落ち着いて聞いた。
「どうした。」
私は、半分気を失いながら答えた。
「ど...ど...どくへ...どくへび....。」
「はぁ?!」
シルクは、恐る恐る、ベッドのシーツをあげてみた。大きく口を開き、襲い掛かって来た蛇を、シルクは、避けて、頭を踏んだ。シルクは、顔をしかめた。蛇を踏んだ感じって、こんなんだっけ?なんだか、砂で出来ているみたいな感触。
「リーエム、大丈夫か?って、大丈夫じゃねぇか。」
シルクは、蛇の死体を持ち上げて、私に聞いた。
「これは、本当に、蛇なのか?」
私は、もうろうとしながら死体を触ってみた。蛇を触った感じって、こんなんだっけ?
「わ、分からない。魔傷...じゃないか...見てくれない?」
「わかった。何所を噛まれたんだ?」
私は、傷を押さえている手をどけた。蛇に噛まれたなら、歯形の小さな傷で済むだろう?なんでこんなに血が出てるんだよ。シルクが、呟く。
「完全に、魔傷だな。」
「師匠の薬。」
私は、シルクに、薬を持ってくる様にと頼んだ。薬を受け取って飲んだ。が、しかし....
「ううう。。。」
私は、嘔吐してしまった。
「何で吐くんだよ....!!!」
私は、口をふきながら言った。
「ごめんなさい。多分....今日の....朝食...に...薬の効き目を....。」
「押さえる薬物が入ってたのか?」
私は、うなづいた。シルクは、舌打ちすると、私の足を縛り、自分の持っている解毒剤をくれた。それから、私を担いで荷物を持つと、急いで部屋を出た。
「おまえを担ぐのは、2回めだな。」
「そうね。ごめんね.....ありがとう...。」
シルクは、階段を下りると立ち止まった。どうしたのかしら?と、思うと、そこには、フィンセント氏が立っていた。無気味な笑みを浮かべながら。
「もう立たれるのですか?」
「ああ。」
「お嬢様、どうなさったのですか?シルク様に抱えられて。」
シルクは、いら立ちを押さえきれず、どなった。
「黙れ!お前だろ?こいつを毒におかしたのは!!」
「はて、なんのことやら。どうされたのです?見せて下さい。」
シルクの怒りは、頂点に達していた。
「触るな!!お前、クウィンタぺッドの仲間なんだろ?白状しろよ!!リーエムに何の恨みがある!!」
「はて....何故分かったのかなぁ....。」
フィンセントは、無気味な、青い笑みを浮かべて、どんどん近づいてくる。
「シ...ルク....避けて....危ない....。」
私には、見えた。袖口から、毒針を出すのを....!! フィンセントが、手をあげた!!その瞬間、毒針が、身体に突き刺さった!!!
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いつも次回のお話が、遅れてごめんなさい!!このお話も、ずいぶん長旅になるみたい。。最後までお付き合いよろしくお願いします!!(_ _)ぺコッ。