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   バンディ=ダン・ロット

短いお話ですが、今回は、とても重要!

 クウィンタぺッドの本拠地。ズイ帝皇国。ここは、国々の中で、最大の力を持っていた。しかし、今は、クウィンタぺッドの最大の力に押しつぶされていた。

「バンディ・ダン=ロット. . . . 。」

クウィンタぺッドは、ある一人の少年を呼んだ。青年....?と呼んでもおかしくないであろう。まだ15歳なのに、とても落ち着き、大人びている少年だった。少年は、しっかりと頭を下げ、ピクリともしなかった。ただ、忠実に、クウィンタぺッドの事を思っていた。

「お呼びでしょうか。女帝皇様。」

暗い、灰色の部屋に、閉ざされた窓。ただ燃える、小さなろうそく。大きく、大きく、広い、広いこの冷たい部屋に、声が響く。

「あぁ。」

クウィンタぺッドの小さな声でさえも、この大きく、広く、冷たい部屋には、響き渡り、ろうそくの炎が揺れる。

「シルク・ダーウィン、リーエム。捕まえろ。殺すな。持ち帰れ。」

「....はっ....。」

返事をして、しばらくすると、勝手に戸が開いた。わずかな光が、深紅のじゅうたんを照らした。少年は、立ち上がった。そして、静かに部屋を出ていった。




......私が、最初に言った様に、魔法は、空を飛んだり、猫に姿を変えたり、死人を生き返らせたりなんかしない...!でも、本当に、クウィンタぺッドだけは、絶対に違う。

  真の魔術師だ。

本当に、神に頼らなくとも、天候を変えた。

本当に、一晩で、一国を焼き落とした。

本当に、私達を、出来る範囲で追い続ける事が出来る。

私は、これほどにまで、みんなが想像していた様な、『魔法』を使えるのだ。呪だって、いつでも出来る。呪文だって、正確に発音できる。 私は、クウィンタぺッドに憧れた。

でも、クウィンタぺッドは、人殺しだ。なぜ、巨大な力を持っているのか。なぜ、クウィンタぺッドは、『愛する』事ができないのか....



少年は、魔女の祭典へと向かった。黒馬にまたがり、何日間も、飲まず食わず出走り続けた。やっと峠を越えて、少年は、湖に立ち止まった。馬にも十分な水を飲ませた。クウィンタぺッドのまじないがかかった馬とは言え、さすがに疲れていた。3日ぶりの草と水を口にし、少年は、約8日ぶりの食べ物と水を飲んだ。

お待たせいたしました。久しぶりに執筆です。

今回のお話の、重要になってくるキーワードは、

 『愛する』事ができない。

です。後に、重要になってゆきますので、お楽しみに!!

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