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王太子殿下の神託は参考にならない! 恋愛初心者同士の不器用な恋  作者: 葵和心


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面倒な来客




今日はお母様と一緒にお休みの日にしようと決めていたため、いつもより遅く起きてゆったりと時間を過ごしながら遅い朝食を部屋で取っているとノックの音がした。


侍女がドアを開けると執事長が申し訳なさそうな顔をしていた。


「何かあったの?」


「お休みのところ申し訳ありません、お嬢様。実は、ラージ公爵家の馬車が王都からの移動中に故障したとのことで場所がトーキン公爵家の領地内だったため、一時的に寄らせて欲しいとのこと。」


「……お母様は?」


「眉を顰めておりましたが、断る理由がないとのことで。もうしばらくしたらいらっしゃるかと思います。」


「分かったわ。すぐに準備します。」


「せっかくのお休みの日に申し訳ございません。」


深く頭を下げる執事長に困った顔で笑みを返すと朝食を切り上げてさっそく準備に取りかかる。


ラージ家の馬車がうちの領地内でたまたま故障か…。


お母様が眉を顰めるのも当然だ。

つい先日、お父様たちからラージ家には注意するようにと話があったばかりなのだから。


いったいラージ家の誰がここにやって来るのか。

ドレスを選ぶ私の手は自然と黒の露出が少ないドレスを取っていた。



確実にあの御令嬢は来るだろう。と予想して。




「まぁ、ここがトーキン公爵家なの?」


「トーキンは着飾ることを知らないからな。」


「どこかの商人の家かと思いましたわ。」


馬車から降りて来るなり庭や屋敷を眺めて失礼なことを口にするラージ家当主の孫たち


予想通りディアナ・ラージと彼女の兄、ジャン・ラージ2人が我がトーキン家にやって来た。


馬車が故障したとの話だが、見た感じどこが故障しているのか分からないほどスムーズに動いていたのだが…。


「あら、出迎えご苦労様。ごめんなさいねぇ、うちの馬車が壊れてしまったの。」


「少し前のだからだろうな。良ければトーキンに譲っても良いが。」


「……よろしければ中へどうぞ。」


いちいち頭にくる言葉に流されないよう無視する形でとりあえず屋敷内へと促す。

応接室へ案内する間も、とにかく「地味だ。」とか「本当に公爵家か?」とか好き放題言っている。


その遠慮も何もない言動に使用人たちの顔が怖いものになるが、そんな姿を見られてはさらに面倒になってしまう。

使用人たちと目を合わせて、お互い落ち着かせ合いながらお母様が待つ応接室へと向かった。



「まあ、大変でしたね。」


「少しの間、世話になるなトーキン夫人」


「お邪魔するわ。」


公爵夫人相手に礼儀も何もない彼らは自分たちの家のようにソファに座ると並んでいたお茶とお菓子に遠慮なく口をつけた。


こんな人たちの相手をお母様にさせたくなくて、目で大丈夫だと伝えると固い表情で頷いて部屋を後にしたお母様


きっと直接的に何かしてくることはないはず。

失礼な物言いに反論しなければとりあえず今回は大丈夫だろう。


そう思っていたのだが…、




「トーキンでは湯船に薔薇を浮かべないの?」

「全てが地味だなトーキンは。」

「私、このお茶苦手だわ。変えてちょうだい。」

「トーキン領は名産があるわけでもないからなあ。」


翌日のお昼である現段階でもう限界だ。

私も使用人たちもグッと色々飲み込んで冷静に対応しているがこれ以上はもう限界だ。


庭のガゼボでお茶をしたいと言う御令嬢のわがままに応えているが目の前の2人は感謝の言葉もなく文句ばかりつらつらと口から出てくるのだ。


「あの失礼ながら、これ以上の滞在は…、」

「リリア!」



その声が聞こえた途端、涙が込み上げてきてグッと歯を食いしばりながら走ってやって来るお兄様に駆け寄りたいのを我慢した。


お兄様は私の頭を優しく撫でながら何度も頷いてくれた。

まるで「よくやった。」と言ってくれているようで、また泣きそうになる。



「あらラルフ様」


「こんな昼間に屋敷にいるなんて仕事でヘマしたのか。」


御令嬢はさっきより幾分お淑やかになったが、逆に御子息はお兄様に突っかかっている。


「母やリリア、うちの家の者たちが心配だったからな。全て放り投げて来た。」


全て放り投げて来た。とは…?

固まる私を見てお兄様はふっと口角を上げて笑った。


「大丈夫だ。すぐに追い出せるさ。こういう奴らには適切な人物をぶつけることが一番手っ取り早い。…とは言っても今日、明日までは我慢を続けさせることになるかもしれないが。」


「お仕事は本当に大丈夫?」


「たまにはこういうのもアリかもな。」


私の心配をよそにお兄様は私の口にクッキーを押し込んだ。

睨んでいるラージの2人は完全に存在を無視している。






すぐにお兄様が帰って来る

屋敷から城に通うようにするが(僕は忙しいので。嫌味

ジャンが領地を案内しろとかお兄様に言う

2日、3日拘束したため城には行けず

殿下がわざわざ来ることに

「こんな文官1人いないところで変わらないだろ!

「ラルフは優秀な文官 国に必要な人材である

「わあ!リュカさま!お茶しましょう!

王家の馬車で送るから帰るようにーで嵐のように帰っていく


次 お詫びにトーキン家にやってくる


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