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エルフの森への馬車

エルフの森へと向かい始めます!

旅の準備をすませて今日から任務のためにエルフの森へと向かう。エルフの森までは公共交通機関として馬車がでている。この馬車を引いている男ライルはもともと冒険者として働いていた。Aランク冒険者としてギルドに登録されていた彼はかなりの実力者である。国交の怪しい西の機械帝国の近くを通るために襲われることが多いため、王都が馬車を作ること、そしてこの実力者におくことで安全を担保しているのだ。


「よろしくな、ライルさん」


相変わらず巨大なリュックサックを持っているアルベルト。旅先でまともにつかったこともないくせに。

この銀髪で眼帯で右目を隠している男がライルだという。剣を腰に携えているところを見るに彼はきっとカイトと同じ剣士なのだろうか。


「お前、剣士か」


ライルはカイトを指さしていう。


「まぁ、一応?」


クスクスとユキとアルベルトが笑っている。これ完全にいじめの構図に似てると思ったのは僕だけだろうか。


「お手合わせ願う」


いやいやと断る。僕よりも弱い剣士なんていないし、僕みたいな弱い剣士と手合わせをしてもなんの意味もないだろうに。目的が分からないし、単に自身がない。何を言われるのかわからないからやりたいとも思えない。


「そうか、残念だ。じゃ、1000ゴールドで乗せるよ」


結構な値段がするが安全を買っていると思えば安いもんかもしれない。機械帝国軍はその名前の通り機械兵器をつかって襲ってくる。機械兵器を装備した人間かもしれないし、ロボットそのものかもしれないがいずれにせよ未知の兵力と戦うのは大変なのだ。僕たちはそれを専門にやっているけれど。馬車はごく一般的な馬車だった。僕とユキが先に乗って奥のほうから座っていく。だがここで事件が起きた。アルベルトが馬車に乗ろうと足をかけたそのときだ。


バキバキバキバキバキバキバキバキ


馬車の床が抜けた。それだけ重たい荷物を持っているのだからいわれてみればそりゃそうだ。


「あ、ご、ごめんなさい」


「これは困る。弁償。1000000ゴールド」


そんなお金を払えるわけもなく困っていたところ、アルベルトがこれまたとんでも発言をする。


「よし、わかった。おれがこの馬車を引くからそれで勘弁してくれ」


いや、肝心の馬車が壊れてるんですわ。と突っ込みたいところだったがそんな空気でもないので困った。とても静かな空気が流れる。小鳥のさえずりがよく聞こえるじゃないか。そんなことを考えているとアルベルトがこちらを見て僕の言いたいことに気づいたようだ。


「ふふふ。壊れている馬車はなおせるのだよ。このアイテムボックスのおかげでね」


アイテムボックス(物理)である。そういってアルベルトは大きなリュックの中から木材と工具を取り出した。役に立たなかったリュックサックが初めて役に立っている。そしてアルベルトはDIYを開始した。びっくりするくらいすらすらと作り始めていた。5分もしないうちに立派な馬車が出来上がった。


「さ、そしておれがひっぱるぞ」


そういってアルベルトは自分でつくった馬車を引っ張り始めた。いつだかの奴隷制度の時代にしかみれなさそうな光景である。


「おそいぞ」


ライルがアルベルトをあおる。


「はい!がんばります!!」


アルベルトの速度がどんどん早くなっていく。本当にこいつはどんだけ筋肉バカなんだろうか。


「うおおおおおおお」


アルベルトは叫びながら走り出す。ようやく普通の人間が走るくらいの速度になっただろうか。ただし乗り心地は最悪すぎる。


「ちょっと、アルベルト!もうちょっと優雅に走ってよ!!」


ユキがアルベルトに文句を言う。


「というか、馬には異常ないんだから、馬が引っ張るでよかったじゃないの!!」


ユキはアルベルトに文句を言い続ける。だんだんと速くなっていくアルベルトが面白い。

巨大リュックサックも背負ってこんだけの速度をだせるのであればきっと今後の戦闘でもそれなりの速さでの戦闘を行うことができるのだろう。アルベルトはまだまだ強くなっていく。僕はこの二人の化け物みたいな強さに少し焦りを感じるときがある。この二人はいつまで僕といてくれるのか。いつか僕よりも強い剣士を見つけたときにそいつを仲間にしてしまうのではないだろうか。いろいろな考えが僕の頭のなかをよぎるのだ。


そんなことを考えていると突然、馬車が爆発した。


「何の音なの!?」


ユキが珍しく慌てている。


「機械帝国軍の攻撃。弁償1000000ゴールド」


馬車を降りるとそこにはたしかに二人のメカメカしい装備をした男とロボットが一台あった。


「ライル!!今日こそ、その馬車をいただいていくぞ!!」


これはどうやら襲撃にあったようだ。今日の相手はもしかしたら異世界転生者が相手じゃないから僕でも勝てるかもしれない。なぜかそんなことが急に頭の中をよぎった。




もともとカイトたちはこの世界の住人のはずだからアイテムボックスとかできあにのが残念ですよねぇ…というわけでこの疑似アイテムボックスの設定はどんどん生かしていきます!!


さて、話は変わって、なんと!!ブックマーク登録者が1人!!ありがとうございます!!

うれしすぎて踊ってます。

モチベーションにつながるのでぜひぜひどんどんお待ちしております。

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