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エルフの族長登場

なんやかんやで炎のエレメントの件は終わりを迎えた。僕たちは族長の家に歓迎されていた。いまだにこの褐色肌の男性がエルフの族長であるなんてことが信じられない。


「ありがとう、君たちのおかげでやつを見つけ、倒すことができたよ」


族長の家のテーブルの上にはからのティーカップが置かれていたが、どこからかお茶が沸いてきた。まるでどこかで見た光景だ。思えばなんとなくではあるが、族長と森の魔女とはなにかしら似た魔力を感じる。なんとなくだが。外からはにぎやかな声が聞こえる。一つの災いが去ったことでお祭り騒ぎになっているのだ。


「さぁ、炎のエレメントについて君たちは何も知らないだろうから、ついでに教えてあげよう」


族長の説明によると、炎のエレメントは魔王から直接生み出された魔物であるということ。魔王は異世界転生者であるリョウやブライベルを中心に倒されているがその残党はまだ活動をしているという。魔王復活をもくろみ、いろいろなことを各地でやっているという。他にも風のエレメント、水のエレメント、土のエレメントがこの世にいるという。魔王の復活はなんとしても止める必要がある。世界を再び闇の絶望に落とすようなことは絶対に起こしてはならない。族長はこの部分をかなり強調して説明をしていた。


「これでエルフの失踪事件も解決したであろう」


族長の口からポロっと新しい言葉が出てきた。エルフ失踪事件?なんだそれ??


「ここ数年、エルフがこの森から消えているんだ。これが炎のエレメントにやられているのか、それともほかの原因があるのかわからない。とりあえず、もう、なにも起きないことを祈るのみだ。街のにぎやかな声が聞こえるだろ?今はこの声を遮るわけにはいかないのだよ」


族長は遠くを見つめながらそう言っていた。エルフの集落のみんなの歌がこのなにか寂しげな家に響く。楽しそうな外の空気と比べて、ここの雰囲気はなにかとても重たい。話題を変えようとしてユキが口を開く。だが、これもこれで相当な内容であった。


「族長さん、一つ質問があります。もしかして族長さんって異世界転生者だったりしませんか?」


再び部屋に沈黙が走る。見たことのない奇妙な攻撃。ありえないくらい感じる魔力の量。異世界転生者であるというならすべて納得がいく。


「うーん、微妙なところだね。似て非なるものって感じ」


族長の説明によると気づいたらこの能力を得ていたという。いろいろな疑問が残るがここで話は終わってしまった。僕たちは外に出て一緒に祭りを楽しんだ。

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