炎のエレメント
体調不良からの復帰です!完全復帰です!これからも頑張っていきます!!
森の魔女の場所にいたはずだが、気づいたら森にいた。エルフ四天王とゼルもこの場にいた。どうやら森の魔女によって転移魔法とそしてエルフたちには忘却魔法をかけたらしい。あとからわかることなのだが、エルフたちから今回の懐疑現象と森の魔女との関連性を疑うという発想をも消したらしい。森の魔女あなどれない。そらをにっこりと見上げるユキだがあることに気づいた。青い空の素敵な景色を邪魔する黒いもの。
「森が燃えている!強い魔力を感じるわ」
ユキはそういって走り出した。
僕たちもそれについていく。
ユキについていくとそこは炎で埋め尽くされていた。
「どうして、また…」
ゼルはその場で崩れた。
「とりあえず、消すわよ」
ユキは水の魔法で消火にかかる。
だが、なかなかうまく消火できない。
「私の炎を消そうというのか」
突然どこからか声が聞こえてきた。
あたりを見回しても誰もいない。
一体どこからか。
「ここだよ」
そう言って、炎の中から人が出てきた。
炎の中に人がいるわけもなく、僕たちはただ見るしかできなかった。
「誰ですか…」
ゼルが尋ねる。
「炎そのものとでも言おうか」
その人の手から炎が放たれた。彼も魔法使いか。
「ウォータウォール」
ユキの魔法の水の壁で攻撃を防ぐ。
そんなことをやっている間にアルベルトがその人の背後をとっていた。
「ただのパンチ」
アルベルトがその男にパンチを食らわせる。アルベルトのパンチが強力なのは僕が一番わかっている。
だが、そうはならなかった。アルベルトのパンチは男を貫通する。
「あっつ!!」
アルベルトは後ろへとひいた。アルベルトの手が燃える。燃える手をみたユキがとっさに水魔法で消す。
「ありがとう、ユキ。ったく、こいつの体どうなってやがる」
「私は炎そのもの。魔王様によって生み出された、炎のエレメントだ」
「インパクトパンチ」
アルベルトのパンチを中心に衝撃波が発生させられる。
だが、この攻撃もエレメントは炎になって無効化されてしまった。
「私に物理的な攻撃は効かぬ。あきらめろ」
アルベルトの周りを炎が包む。だが、それもユキの水の魔法で守られる。
「やはり、こいつから処理しないとだめだな」
炎のエレメントはユキのことをじっと見つめる。
「やめるのだ!」
エルフ四天王のウェスがエルフの矢を放つ。だが、こいつに物攻撃である弓矢なんて効かない。そう思っていた。思っていたこととは逆にエルフの矢はかなり効果があったらしい。
「くっそ!なんだこの弓は!!」
炎のエレメントはそういって弓矢を自分から抜いていく。だがダメージが少ないか、炎のエレメントは普通にしている。でもいったいなんで弓矢の攻撃は効くのか。ここで俺はユキの言っていたことを思い出す。
「本で読んだことあるわ。エルフの弓矢には魔力が込められてるから強力な一撃になっているって」
弓矢に魔力を込められるんだ。ならば、これなら。俺は剣を構える。
「アルベルト、ユキ。どうにか時間を稼いでくれ。そしたら、なんかどうにかできる気がするんだ!」
「まったく、あんたのそれって本当に信用できるんでしょうね!?」
なんてことを言いながらもユキとアルベルトは協力をしてくれる。
「アルベルト、私は水魔法が使えるからあれだけど、あんたはどうするの?そのでっかい荷物になんかある?」
「ない。でもなんとかするからお互いに自力でどうにかしよう」
普段は異世界転生者という人間を相手にしていたから、実態のない魔物を相手にするなんてことがなかった。僕たちは魔物退治の専門家ではなく、やはり異世界転生者専門なんだなと感じる。
「その、ヒョロヒョロからの処理してやろう」
炎のエレメントの手からファイアボールが放たれる。だがこれはユキの水魔法で防がれる。
「やはりお前だ!!」
ユキの周りを炎が包む。これも水魔法で防がれる。だが、同じタイミングで俺に向かってファイアボールが放たれていた。
「俺にできることはこれくらいかな」
重たいリュックを背負ったアルベルトがカイトの目の前に立つ。リュックでファイアボールを受け止めた。リュックはよく燃えた。
「調理用の油あったなそういえば」
なんてものを燃やしてるんだ。なんて突っ込みを入れている余裕はなかった。
「我々が時間を稼ぐっす!!」
ノースを筆頭にエルフ四天王が弓矢を連続で放つ。効果があるのがわかっているため炎のエレメントはよけ続ける。
「うざったいな」
エルフたちに向かってファイアボールが放たれる。ユキがとっさに水魔法を使おうとするが…
「魔力が……ない」
炎の玉はエルフを襲った。
もう時間がない。これ以上待たせるわけにもいかなさそうだ。
これでどうにかなるだろうか。
僕は剣を構えて炎のエレメントに向かって走り出す。
僕の考えが正しければ、これでこいつを倒せるはず。
だが、誤算があった。僕はまともに剣を振ったことがない。
剣の重みに耐えられず、僕は森の木の根につまずいて転んだ。僕の作戦は失敗に終わった。
だが、アルベルトとユキが見逃さなかった。
僕が転んだときに投げられた剣が宙を舞い、木を真っ二つにしていた。




