第七話 警備員生活
どうも!ラドロです!今回はついに物語が後半へと動きます!
それでは、どうぞ!
「はぁー。美味しかったぁ…」
と私ー優愛ーはつぶやきながら食べ終えた食器を返し終え、寝室として割り振られた部屋へつながる廊下を歩いていた。すると
「そう?よかったー!あれいつも私達が作ってるんだけど、お口にあったようで安心だわぁ」
と隣の少女は返してくる。彼女は食事中に仲良くなった、警備団のシスターの一人、エリーゼさんだ。同じ16歳、同じ回復担当ということでランさんに指導してもらうよう彼女が指名されたのだが、互いの思った以上に打ち解けられて結果的に私自身も安心していた。ルームメイトも彼女らしい。それからも話は尽きず入浴や洗面を済ませた後もはなしこんでしまい、その日眠りについたのは零時を少し回っていた。
翌日から私、厚大君、楓ちゃんの三人はエリーゼさん、ランさん、アフォシさんから実戦形式の指導を受けていた。それぞれをまとめるとこうだ。
・私は回復を含む全ての魔法の使い方を習得できていないので基礎から学び直し
→エリーゼちゃんと特訓!
・厚大くんはかなり技術、スピードはある→筋力増加をメインに特訓
・楓ちゃんは槍術は初心者ではあるが素質はある
→アフォシさんが教えこんでくれる
とのこと。最初は自分だけ遅れていて不安だなと思いつつ早速特訓に励むことにした。そして一ヶ月。特訓とたまにあった実戦を経て全員が遜色ないレベルにまで成長した。みんなで近況報告をし、改めて各々のステータスをまとめるとこうなった。
・厚大→レベル15、傭兵、HP:150/150 特殊スキル 剛腕、叩き割り
・楓→レベル13、ソシアルナイト、HP:145/145 特殊スキル 貫通、正確
・優愛→レベル14、メイジ HP:120/120 特殊スキル 幸運、回復(正確には技)
この時、最近私は厚大がおかしいことに気づいた。寝不足なのか時々ふらつくし、他の人から誰かが毎晩ここから出ていくのが確認されるのを聞いているのでどうやら彼は夜にこっそり抜け出しているようだ。しかし詳しく聞こうにも彼自身はもちろん楓ちゃんも言葉を濁した。
(何があるんだろう…)
と報告からの帰り。厚大君と楓ちゃんはランさんが隣国と会議に行くのでその護衛に出かけるとのことでしばらく一人で悩んでいると
「ユアちゃん、ユアちゃん!」
と聞こえてきた。振り向くとエリーゼがこちらに息を弾ませながらこちらに駆け寄ってきた。どうしたのかを聞く前に彼女は衝撃の用件を伝えた。
「みんな、今すぐ国境前に来てくれって…まずい状況らしいの!」
本当はもう少し書きたかったのですが中途半端になりましたね…
今回も読んでいただきありがとうございました。もし本作品を高く評価してくださるなら次回以降も読んでいただけたらと思います。それでは!