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第十話 決断

どうも!ラドロです!今回はいよいよ最終決戦です!(早くね?)


それでは、どうぞ!

「…フウ」

スキロは部屋を去る少年を見送り息をついた。彼がこの国へ来てもう一ヶ月が経った。はじめ来たときには当然不審者としてみていたが彼は向こうの国の情報を提供する、スパイとして動くのでぜひ雇ってほしいといわれ半信半疑ながらはじめは監視をつけるのを条件に雇うと確かに情報は正しいらしかった。その後彼が自分の情報を元に作戦を作成したときははじめは軍部から多くの批判があったが、今回このように成功し、多くの者は彼に絶対的な信頼を向けた。しかしそれは自分の王座に暗雲が垂れ込めていることを意味する。

(この戦が終わったらやつは処刑するしかないか…)

そう目論むスキロだった。


翌日。草一本すら生えていない荒野に人が集まった。崖の上には女王が立たされており、そのすぐ下には崖を背負うようにスキロ、俺ー厚大ーが立っていた。そしてそれに対峙するかのように立つのはラン、楓、優愛、アフォシなどだ。他に軍や兵がいないのは既に国境付近で闘いが始まっているからだ。

「本日はどうも我が国との併合の会議にご足労いただきありがとう。」

そう切り出したスキロに対し

「ふざけるな!なにが併合だ!今すぐ姉さんを返せ!」

厚大たちは初めて見るランの激怒。しかしそれに一切の反応を見せず、

「君は状況を把握できているのかい?君が従うか次第でその姉さんの運命を大きく左右するのだぞ?」

とスキロは淡々と告げる。

「…!!」

言葉を失うラン。しかしスキロは追撃をやめない。

「まずは皆、剣を捨てろ。後ろの者共、降伏と従順を示せ。そうすれば君たちの女王様は助けよう。…さあ、国を捨てるのか、姉を捨てるのか、ラン。どっちを選ぶのだい?」

「………」

ランは遠く離れたこちらから確認できるほど憔悴しきっている。

「…わかった。…すまない。みんな、武器を…」

ランがそこまで言ったその時だった。

「待ちなさい、ラン!」

そう叫んだのは他でもない女王だった。

「あなたは多くの民よりもたった一人の家族を優先するのですか!それは国を任されたものとしてどうなのですか!…スキロ殿。私はここから飛び降ります。その代わりに併合をやめてもらえますか?」

「それは闘いが続くことに他なりませんが、それでも構わないのですね?」

「構いません。国が存続すれば闘いを経て本当の意味であるべき状態に収まるでしょう。」

それが女王の答えだった。ランたちが必死に止めようとするが聞き入れる素振りはない。

「…姉さん!」

(続く)


なにげに女王の名前が一度も登場しませんでしたね…

今回も読んでいただきありがとうございました。もし本作品を高く評価してくださるなら次回以降も読んでいただけたらと思います。それでは!

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