10年前の記憶をもとに始まりだすストーリー
処女作です。
1年前にラノベを初めて読みかいてみるか、ってことで今回執筆させていただきました。私、小説すらまともに読んだことがありません。しかもゴリゴリの理系です。訳の分からない文章が多々あると思いますがご了承ください。
ーー10年前ーー
眼を開けるとそこは自分の病室
俺の周りには3人の女の子
ひんやりと冷えた病室に考えられないほどの静寂…
「おれ、、は・・・」
そのあとすぐに前が暗くなり、少しの意識で彼女たちを見る。
3人とも泣いていた。
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17歳 冬 高校2年生 熊本
氷点下6度と今年一寒い日
なんでこんな日に学校なるもんがあるのか謎だ
ほんっとに謎だ。
毎日毎日憂鬱になりながら、のらりくらり学校へ登校
「なんで俺、頑張ってんだろ」無意識に口からこぼれる
「おいおい、朝っぱらからテンション低すぎだろーが」
こいつは高校入学時からの友達、阿佐谷理久。変わり者だ、、、
「あ、お前今俺のこと馬鹿にしただろ?」
見ればわかるがこいつ妙に勘が鋭い
「そ、そんなことねーよ、、、俺たち高1からの腐れ縁だろ??」
「まだ1年ちょっとしか経ってないのに腐れ縁かよ、、、」
困り果てた顔をする理久
だがその後、はっとした顔で話を続ける
「なあなあ聞いたか?今日転校生がこのクラスに来るんだってさ!しかもその転校生めちゃくちゃ美人だって噂になってるぞ!聞いてるか?彼女いない歴=年齢君」
この時期に転校生?アニメの見過ぎでとうとう頭が2次元と区別できなくなってきたのか、、、
友達ながらなかなかに滑稽だなと、しみじみ思う。
「理久さんや、この世界には宇宙人・未来人・異世界人・超能力者なんていないんだぞ、、、とちくるってS0S団なるものを作るとか言い出すなよ」
「?何言ってんだ。ほんとなんだって!!今朝1組の山本が見たって言ってたんだ!!たしかに俺も最初やっと2次元と融合したか!って思ったが、紛れもない事実なんだ!魑魅魍魎君」
なるほど、あの山本君が言ったなら信じるしかない
「なるほど、、、ただ忘れたとは言わせねーぞ理久、山本君の元カノの顔を!!あの告白の時いた奴ら全員あまりに不細工すぎて男だと勘違いしてただろ!!しかもあの後の山本君の彼女かわいい話を何度聞かされたことか、、、、」
「ぐぬぬ、、確かに忘れちゃいねーさ、山本君は優しくて嘘を絶対に言わない、裏では聖人山本と呼ばれているくらいだ、だからあの時はみんな気を使って見守ってた、、、ただな俺は知っている。恋は盲目になるという名言を!!!だから知ってるだろ?山本君が彼女と別れた後「なんで、俺、こんな奴と、、、」って言ってたのを!!あの山本君がだぞ?信じられるか?Mr.stupid」
た、確かにあの時は信じられなかった、、、
というか待て、待ってくれ
さっきから理久のやつ俺のことをレベルの低い悪口で読んでねーか?
「おい理久!さっきか…」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「よーし席に着け~」
2年3組の担任 屋敷 玲子先生
大学卒業後すぐにうちの学校に来た新任の教師だがその風格は20年教師をやってる人とそう変わりない。
「おい、まじかよこのタイミングかよ」
逃げるように席に戻る理久
「はい、じゃあ出席とるぞ、1番~~・・・・・
よし、清水以外全員いるか、、では早速だが、今日このクラスに転校生が来ました。入ってください。」
噂はほんとだったらしい
ガラガラ~
「失礼します。」
ひらひらと漂う柔軟剤の香り。凛と済んだ顔はバラのよう、立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花とはよく言えたものだ、そんな日本語では言い表せられないような風格だ。
「橘東高校から来ました、小鳥遊 凛と申します。これからよろしくお願いします。」
丁寧なお辞儀で簡単な自己紹介を済ませる。
おいおい、まじかよここはアニメかどっかの世界か?
とうとう俺がとちくるってしまったらしい。
きっと夢落ちだ、そうだそうに決まってる
だっておかしい点が多すぎる、”氷点下6度と今年一寒い日””高校2年に転校生””アニメかと思うくらいきれいな人””苗字が小鳥遊””友達がいる””高校の名前は?””自分の名前が出てこない”どの点を取ってもこの世界はアニメのテンプレじゃないか!
ん?待てよ
なんで俺は俺の名前がわからないんだ?
なんで
なんで
10年前の記憶だけ覚えてるんだ
「なんで、、なんで、、なんで、、、なn、」
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ピーーーーーーーーーーーーー
「あぁ、そういうことか」
眼を覚ますといつもの病室にいた。
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