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少女の戦争  作者: 海神
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2.魔女

こんにちはこんばんは。

元旦が終わると後は春がくるぐらいで何もないですよね。

寒いので、とりあえず布団被っときます。

 皆さんは「魔女」と言われれば、どんな姿形を想像することだろうか?

 不健全な少年諸君はおそらく、女の子または、女の人を思い浮かべつつ、美少女だとか美女だと勝手に想像することではなかろうか。その他にも、髪の長さや背の高さ、服装等などを決めていくことだろう。

 まあ、巨乳、貧乳など含めてその類のことは置いてもらい、ここで男の魔女を想像した人は、少ないはずだ。だって字面的に見ても「魔女」には「女」と入っているのだし。だがそれでも、不健全な一部の人はもしかしたら、30歳まで童貞だと魔法使いになれるから男だ、そんなことを思ったかもしれない。いや、これはないか……。

 まあそれに付け加え、老婆の魔女を思い浮かべた人はもっと少ないはずだ。可愛くない魔女には、あまり興味がないものだからな。たぶん……だが。

 そして、「魔女」と言われればなんと言っても「魔法」を使う。言い換えれば「魔法使い」そんな、想像を大半の人はするはずである。


 では、では、次に「魔法」と言われればどんな想像を皆さんはするだろう?

 火、水、土、氷、風、とかなんやら。そして何故か、光とか闇とか、そんな属性を使って相手の弱点を突いて敵を殺す。そういった、想像をするだろうか?

 それとも、属性なんて存在せずになんでも出来、誰も思いつかない方法で相手を殺すだろうか?

 大半は、前者か後者を想像するだろう。

 それ以外だと決まった魔法が覚えられ、決まった火力が出る。そういった所だろうか。いや、意外にも魔法は全く使えないがために、持ち前の筋肉だけで成り上がる、とか。いや……それは流石に少ないか。


 ここで少し余談になるのだが、最初の「魔女」についての想像。それについて、箒に乗って空を飛ぶ。そんな、想像をした人も、少なからずいるのではないだろうか。

 それについて、箒は一体なんの魔法で飛んでいるのか、疑問に思ったことが1度ぐらいはあるはずだ。空を箒で飛ぶそんな魔法があるのか?それとも、単に属性で言う風魔法なのか?

 というか、そもそもどうして箒なのか?別にブラシで飛べるのならブラシで良くね?魔女のキキもそれで飛んでたしさ。……とは……思わないか。そうか。

 ま、まあそれ以外にも意見はあるだろうが、もし仮に風魔法なのだとしたら、「魔女」にとって風魔法は皆が得意とする最低限は使える、超簡単魔法と化してしまうと思うのだが……。

 これはもう、逆説的にその超簡単魔法しか使えない魔女であれば、もう魔女ではなく「箒使い」なんて皮肉な名前に改名されるのでは?

 まあ、こんな話はどうでもいい。これは、皆さんの想像次第で変わってくるものだから。


 さて、少し話を戻してこんな想像をしろだの余談だの、これに意味があるのかと問われれば、即答で答えられる。そう、ほぼ意味はない、と。

 何故なら、想像なんて皆千差万別だから。誰かが想像したことが、他人の想像と被ることはほぼありえない。そうは思わないか?問われた想像の答えは皆が皆一緒にはならないのだ。

 だが、ほぼ意味はないという事であるならば、それは少しだけ意味がある。

 さて、ではそれがどんな意味なのか皆さんは想像できるだろうか?


 (゜∇、゜・・・♡


 ルアとテフに絡まれたり絡んだりした少女は今、自分の部屋のベッドに座っていた。今は別に、腰を浮かしてはいない。柔らかいから。お尻に優しいのだよ。ベッドは、ね。

 少女の部屋の窓からは、白い陽光がスっと差し込んでおり、朝もどうやら終わりに近い。

 少女は、可愛い小さい欠伸をしながら伸びをして、ベッドへと倒れる。枕を引き寄せ頭の下に素早く置くと同時、枕に頭を預けた少女は、ぼぉーっと今日の予定を考える。

 今日は、昼から予定が入っている。戦争に行く、そんな予定が……。

 今、人族は精霊と戦争中だ。まあ、そうは言っても半年もしていないのだが……。ちなみに今、人族が優勢です!

 少女は少し息を吐きながら寝返りを打ち、壁の方へと向く。

 これから、昼まで少し寝よう、そう思い瞼を閉じようとした時、廊下をドタバタ走る足音が聞こえたかと思えば、ノックも無しに扉が開いた。


「おっはようございまーす」


 はぁー、少女は心の中でため息をつきながらも瞼をあげる。この声はルアだ。どうしてこうもタイミングが悪いのか……。挨拶が2回目とか、足音うるさいとか……いや、もう全てのことに全く触れずに少女は、布団に手を伸ばし頭まで被って目を瞑る。すると、ルアは、


「あー、どうして無視するんですかー?酷いです。それなら、こっちから行きますからね」


 扉を勢いよく閉めたルアは、そう言いながらおそらくだが、ニヤニヤと笑みを浮かべ、足早に近づいて来ているはずだ。というか、ルアの足音がなくて怖いんですが……。

 まあこの後、どうなるのかなんて分かっている少女にとってみれば別に問題はない。ルアが後でちょっと悲しむだけだから。

 目を開きながら少女はまた寝返りを打ち、頭だけ布団から出して、すぐそこまで来ているニヤニヤと笑っているルアに


「ルア……静か……に……する?」

「ええ、勿論です。静かにしろと言われれば、静かにするのが私ですよ?」

「そう……なら……いいよ」


 少女は、短く少し優しげに言葉を零しながら布団の端を持って、少し布団を上に上げる。それは、入ってもいいという、少女なりの簡単な合図。

 それを見てルアは、嬉しそうに顔を輝かせて少女がいる布団の中へと入った。


「温かいです。あー、最高です。おやすみなさー

 い」

「ルア……苦し……い……抱き……つか……ないで……痛い」


 どうして、ルアと言いテフと言い、力加減というものを知らないのか。本当に痛い。すごく痛い。

 少女の言葉でルアは少し力を緩めるが、抱きついたままであり、なんか抱き方がエロくなった。


「ルア……ちょ……苦しい」


 それに、力が緩んだのは一瞬の事で、また強く抱きしめられる。足を絡ませるな……。

 少女を苦しませている少女ルアは、幸せそうな顔で目を閉じ、今にも寝ようとしている。

 少女は、何とか動こうとするがダメだ。力が強すぎて抵抗出来ない。これは……相性最悪!

 少女は抵抗するのを諦めて待つことにした。そう、テフを。テフは、何かと勘のいい少女でありその上タイミングの良い少女だ。そんな少女がこんな状況で来ないはずがない。あっ、ほら廊下から誰かが走って来る音が……。

 少女は、何とか頭を動かし扉の方へと視線を向ける。トントンとノックする音が聞こえてきた。そして、数瞬間を置いてから扉が開かれた。


「し、失礼しま……あっ……すいません。ま、また、伺いますね。えーと、すいません」

「あっ……」


 部屋に入って来たのは、少女の部下というか後輩にあたる、ポニーテールが特徴の少女だったのだが、何故か頬を赤らめてペコペコ謝りながら逃げるように部屋を去って行った……。これは後で事情聴取ですね。絶対にあれは勘違いをしている。

 というか、そんなの今はどうでもよく、このままでは眠れないし痛い。誰か誰かー……。

 こういう時誰も来ないのは何故だろうか、悲しくなって少しイラッと来てしまうが……しょうがない。あの手を使おう。

 少女は何とか顔を動かして、ルアの耳を少しだけ咥えた。すると、ルアが肩を震わせ始める。その反応を見て少女は、少しづつルアの耳を口で咥えていき……


「ふふ、あ、あっははは、やめて、やめて下さい。くすぐったいですから。あはは」


 ルアが少し涙目になりながら大笑いし始めたので、少女はその隙にルアの拘束から脱出した。

 だが、ルアはひとしきりベッドの上で笑い転げると、少女の方に向き直り


「一緒に寝ましょうよー」

「ルアは……抱き……つく……のが……痛い……から……嫌」

「えー、優しくしますからね?ね?このつぶらな瞳を見てくださいよっ」


 そう言いながら少女の顔を両手で掴むと目を合わせてくる。優しくする。意味を理解しているのだろうか?今も結構痛いのだが。両手で顔を挟まれて……。


「ルハァ……はな……ひぃて……いた……ひぃ」

「あはははは。面白いですね。もう、大好きです」


 ルアは少女で遊びながら大笑いして、目にまた涙を浮かべている。本当に、この少女ルアはツボが浅すぎる。今の会話、何が面白いのかよく分からない。

 まあ、それからしばらく追いかけたり追いかけられたりしていると、少し控えめなノックがトントンとされ、少女とルアがほぼ同時に扉に視線を送った。

 すると、扉が開き外からテフが入って来た。あー、キレてる。ヤバいよ?どうする?そうルアに視線で問いかけるもルアは


「ふっ、なんですかー?」


 鼻でテフを笑い喧嘩を吹っかけた。何やってんの?


「少しドタドタ聞こえたもので、文句を言いに来たんです。ルアさん。うるさいので、死んで下さい」

「それは、あなたも同じですよ?言葉を理解してますかー?単細胞短気さん」


 どストレートな文句を文句で返す。もう、こうなれば後はどうなるか分かる。少女は、火花を散らしている少女2人の、一挙手一投足をよくよく観察し始める。


「どうしてルアさんみたいな、頭がお花畑のやかましい害虫さんに、そんな事を言われないといけないんですかね?私は言ったでしょ。死ね、と」

「ふふ、死ね死ね言ってますけど、それならあなたが死ねば、全て解決すると思うんですよー?短気は損気ですよ?短絡的で薄っぺらい害虫さん」

「そうですか。これでは埒が開きませんね。あなたみたいな汚い害虫を触るのは少し嫌ですが、しょうがないです。ぶっ殺して差し上げあげます」

「あなたは、私をイラッとさせるゴミ以下の才能をお持ちのようで、尊敬しますよ。私を殺す。へー、少しは身の程を弁えてからものを言えよ、雑魚。その顔ぐちゃぐちゃにしてやるよ」


 あーあ。2人とも背中から、黒い炎みたいなのが出ているけど、あれはなんだろうか?すごく怖いしなんか火傷しそうだ。だが、もうちょっとだけ我慢だ。

 少女は、1回だけ深呼吸をする。深く深く息を吸って、深く深く息を吐く。

 そして、ルアとテフが互いに床にギィィと悲鳴をあげさせながら踏み込んだ瞬間、少女は一拍遅れて床を踏み込み……


「死ね」

「引き裂いてやるよ」


 ルアとテフ互いの罵り合いの言葉を聞きながら、少女はバキッと床の断末魔を部屋に響かせ、テフが開けたままだった扉に目掛けて、たった1歩で逃げ出した―――

冬休みが終わる。嫌ですね。なんなんでしょうか?というか、短いですよね。

もっと長くして欲しい……

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