信忠
翌日信忠は牢から出され信長の部屋へ連れていかれそこには信長の正妻である帰蝶が居た、
信長「信忠、お前の母上である帰蝶だ」
信忠「帰蝶様宜しくお願いします。」
信長「違うだろ?」
信忠「……母上。」
信長「それでいい。」
帰蝶「信忠、よろしく頼むぞ織田のために…な。」
信忠「はい」
信長「早速だが、浅井朝倉攻めに加わってもらう、猿あの甲冑を持ってこい!」
猿は羽柴秀吉のことである信忠は秀吉を見て思った俺と顔が似ていると、
秀吉「ただいま!」
そして甲冑が運ばれてきて信忠は驚いた兜には放射状に金の脇立があり甲冑は朱色に塗られていた、信長は信忠に初陣に着させるつもりで居たのだ、
信忠「ち、父上これを着ろと?」
信長「戦場では着る必要がある乱戦だからな」
信忠「必要ないと思いますが……あのこれ一人で着るのですか?」
信長「ふっそんなわけないだろ一人で着るのは無理だ、一益をつける明日甲冑を着て岐阜城にて馬に乗って待っておれ!」
信忠「はっ!…あの、もう殺十郎とは呼ばないのですか?」
信長「なんだ、呼んで欲しいのか?」
信忠「いや、父上が戦場で死ぬ時呼んでくだされば。」
信長「いいだろう!」
そして翌日
岐阜城
信忠「一益でよいのか?」
一益「なんでしょうか?」
信忠「信長は、まだか?」
一益「今舞を舞っておられるものと思われますもう少々お待ちを。」
信長「信忠、待たせたな!馬乗ってみてどうだ?」
信忠「戦の最中は、馬は降りるのですか?」
信長「ああ、乗ったまま戦え場落馬して死ぬ。」
信忠「この旗はなんですか?」
信長「それか?それは我らの家紋じゃそれがあれば同士討ちしなくてすむ。」
信忠「戦にそろそろ参りませんか?」
信長「そうだな…信忠、騎馬隊600を授けるどう使うかはお前次第じゃ、行くぞ!」
姉川
信長「信忠、移動中に話した通りにするのだ行け!」
信忠「一益、行くぞ!」
一益「はっ!」
信忠の陣
信忠「まだか?」
一益「もう行きますか?」
信忠「行くぞ!」
信忠は法螺貝が鳴る前に敵に突撃を開始したが、
ザザザザ
信忠単体で遠藤直経隊に突撃していた
直経「なんだ、あいつ!単体で乗り込んで来やがった!」
直経隊足軽「直経様!圧されています!」
直経「なに?!」
信長本陣
信長「なに、信忠が!おお!期待通りじゃ!皆行くぞ!」
信長家臣団「おー!」
法螺貝がなり信長本隊他も戦闘を開始した、一方信忠は単体で遠藤直経隊を撃破していた一益はというと、
一益「あそこだ!突っ込め!」
朝倉本陣に突撃し朝倉家当主朝倉義景を討ち取ったその時浅井家家臣数名が寝返り浅井朝倉軍が劣勢となった。
織田家家臣団によって浅井朝倉軍の家臣団半数が撃ち取られ浅井朝倉軍撤退によって勝利に決した。
信長本陣
信長「信忠、お前命令を無視したな?」
信忠「これは戦にございます早く終わらせねば死人が増えるだけですそれに敵将の首は取りましたこれでよいではありませんか?」
信長「……ふ、そうだな!その通りだ!信忠よくやった!」
信忠「はっ!」
信長「一益もようやった!」
一益「恐悦至極にございます。」
信長「信忠と、一益にはこのまま越前を攻め落とせ!勝家!お前は本願寺勢を討伐せよよいか!」
信忠、一益、勝家「はっ!」
信長「猿!お前は俺と浅井を攻め落とす、よいな?」
秀吉「は、はい。」
信忠(ん?顔が暗くなった。)
信忠一益隊、勝家隊は越前へ行軍を開始信忠隊は、六百に加え三千の兵を与えられた、
越前岐阜境、
信忠「柴田殿、聞きたいことが!」
勝家「信忠様どうなさいました?あと勝家でいいです」
信忠「ならば勝家、秀吉はどうしたのだ?なぜあんなに暗い顔に?」
勝家「浅井には信長様の妹君がおられます猿はその方を好いておるのですもちろん私も、」
信忠「なら助ければいいだろ?」
一益「そう簡単には、いかないものですさぁ、信忠様こっちです。」
一乗谷城外
信忠本陣
一益「信忠様、忍びを紹介いたします五右衛門こい!」
五右衛門「石川五右衛門にございますよろしくお願いします。」
信忠「五右衛門よろしく頼む。」
一益「鉄砲隊、弓隊がおりまする城を焼きますればすぐに落城するでしょう」
信忠「焼かぬ、中には子供もいるだろうならばただ攻めるがただ攻めるだけでは落ちぬだろう。」
一益「何をするつもりですか?」
信忠「五右衛門あの門開けることできるか?」
五右衛門「はっ!」
一益「数がなければ人を使うですか」
信忠は3日で越前を制圧し岐阜城に戻り甲斐武田から嫁をもらうこととなったが
信忠「信玄が死んだってそもそも信玄って誰ですか?!」
信長「甲斐の虎といわれ東にいる脅威だったところだ。」
勝家「だったとは?まさか!攻めるおつもりか?!」
信忠「上杉というのもいるのでしょうその上杉が黙っていますか?」
信長「上杉、武田、毛利、伊賀を攻める本願寺ももういない容易くはないだろうがやらなければならん。」
信忠「ならば一益と共に武田を征伐して参ります!」
信長「ああ、頼む!勝家は上杉を攻めろ!猿お前は毛利を打て光秀も連れて行け!」
秀吉「はっ!」
信忠「猿、何がおかしい?」
秀吉「いえ!何も。」
信長「じゃ皆取りかかれ!」
五右衛門「信忠様!」
信忠「どうした!」
五右衛門「徳川様が救援を求めています!」
信長「なに?」
信忠「父上、考えがあります!」
信長「なんだ?」
信忠「鉄砲三万と共に参りましょう、さすればすぐ決着いたします!」
信長「なら俺もいく!信忠!武具を用意せよ!」
信忠「はっ!」
長篠
信長「策と、堀を作るのか?」
信忠「はいそうすれば狙わずとも撃ち取れます」
一益「鉄砲は?準備に時間がかかるぞ!」
信忠「準備するものと、撃つものに分ければいいのです!さぁ急いで作りましょう!」
信長「よし!取りかかれ!」
家臣団「はっ!」