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【漫才】 「人気作家になりたい」

作者: 安倍アキラ

ゲラゲラコンテスト用投稿作品の第九作品目です。

二人    「はいどうも~」

ボケ    「最近は素人でも作家になれる、いい時代ですね~」

ツッコミ  「それに丁度今は短編小説のコンテストの真っ最中。」

ボケ    「ビッグニュースでござるよー。」

ツッコミ  「何だその口調は、それは置いておいて、やはり自分の作品を皆に読んでほしいですよねー」

ボケ    「そこでだが、私にいいアイデアがある。」

ツッコミ  「どこかで聞いたようなセリフですが、何でしょう?」

ボケ    「要は多くの人に注目されて、読んでもらえればいいわけで。」

ツッコミ  「確かに、でもどうやって?」

ボケ    「ここに取り出しましたるノートパソコン。」

ツッコミ  「おお、これは某・量販店で売られた激安2万円PCでは無いですか!?」

ボケ    「その通り! (ちまた)では、これを買うくらいならスマホを買い替えたほうがマシとかなんとか。」

ツッコミ  「いきなり身もフタも無いですな!」

ボケ    「話がそれました、パソコンのスペックはさておき、これを立ち上げまして、ネットにつなぎます、いやーこんなのでも無線ランが搭載されている、いい時代ですねー。」

ツッコミ  「関係ないって言っておいてサラッとPCをディスったよ! で、ネットにつないでどうするの?」

ボケ    「ここでとある通販サイトに行きまして。」

ツッコミ  「いきまして?」

ボケ    「ネット関連の商品にサブアカウントが売られておりまして、それを購入して…」

ツッコミ  「はい! アウト!」

ボケ    「まだ何もやってませんよ?」

ツッコミ  「大方予想はつきますが、サブ垢なんて購入して何をするんです?」

ボケ    「フリーメアドを取得して、小説投稿サイトに登ろ」

ツッコミ  「アウト!アウト! 駄目に決まってるでしょ!」

ボケ    「駄目なの?」

ツッコミ  「規約読め! っていうかそれでレビュー数稼いで何になるんだ!」

ボケ    「多く読んでもらっているって見えるから、何も知らない人が訪れ…」

ツッコミ  「世間ではそういうのを詐欺って言うんですよ!」

ボケ    「えー、ネット投稿サイトの常識だと思ってた。」

ツッコミ  「嫌過ぎるわ!そんな常識!」

ボケ    「じゃあどうすれば?」

ツッコミ  「それくらい考えなさいよ!っていうか名案ってそれだったんですか?」

ボケ    「ナイスでしょ?」

ツッコミ  「バッドだよ! もうちょっとモラルを考えなさいよ。」

ボケ    「えー。」

ツッコミ  「えー、じゃない!」

ボケ    「ビ…」

ツッコミ  「下らないこと言ってんじゃないよ!」

ボケ    「だってこうしないと尺が。」

ツッコミ  「メタいこと言わない!」

ボケ    「メタいのメタってメタファーの略なんですって、奥さん」

ツッコミ  「誰が奥さんじゃ!」

ボケ    「君に言ってない」

ツッコミ  「誰に言ってるんだ! そんな事より読者の注目をどうやって集めるの!?」

ボケ    「じゃあ、とりあえず知り合いに、って君にメールを送ってみる。」

ツッコミ  「目の前にいるのにメールを送るのか、って早速来た。」

ボケ    「開いてみて。」

ツッコミ  「はいはい、っとなになに?『これは幸せを運ぶメールです、次のアドレスから小説を読んでください、その後いまから一週間以内に送信者以外の3人にこの内容と同じ文面のメールを』ってチェーンメールじゃないか!」

ボケ    「これならネズミ算式に読者が増えるぞ?」

ツッコミ  「アウトだ! 倫理問題的にもアウトだわ!」

ボケ    「良い案だと思ったのに…」

ツッコミ  「ちなみに何の作品を読ませようとしていたのさ?」

ボケ    「それはこれから考えるところ。」

ツッコミ  「そっちが最優先だ! いい加減にしろ。」

二人    「どうもありがとうございました。」


良い子は絶対に真似をしないでね♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] 軽妙な掛け合いでなろうの闇の部分?が描かれていて良いですね
[良い点] ボケ    「えー、ネット投稿サイトの常識だと思ってた。」 ツッコミ  「嫌過ぎるわ!そんな常識!」 ↑このやり取りが良かったです。
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