表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

第7話 対能力者犯罪取り締まり係

 真琴が木陰で寝ている。かわいい。


 太一はあのまま地べたで気を失っている。死んでる…?


 私は二人を横目にひたすらトレーニングに励んだ。


 足らなかったのだ、今までの私の努力では。


 強く、強く、強く!強く!!


 …


 真琴「まーいさんっ!」


 ハッと横をみるとそこには真琴と鼻血を出している太一がいた。


 真琴の頭の上に葉っぱが乗っている。かわいい。


 太一は若干いじけているのかそっぽを向いている。


 と空を見るとすっかり日が沈みかけていた。


 舞「すまない。集中しすぎていた。」


 真琴「戻りましょっ?きっともうみんないますっ!ご挨拶しましょうっ!」


 最初に会った人が真琴で本当によかったと思う。いい友人になれそうだ。


 舞「ええ。」


 私たちは帰路についた。


 …


 私たちは施設の前にいる。


 扉を開けると中にメンバーがいると思うと少し、いや、かなり緊張してきた。


 真琴「舞さんっ!ファイトですよっ!」


 太一「みんな優しいから心配なんてなにもないぞ!」


 とはいうが、私のイメージは朝にきちんと出勤しない不良集団なのである。


 仲良く…できるのだろうか?


 扉を開く。


 太一「な、なおかさんいらしてたんですね!」


 太一の様子がおかしい。


 中には3人の男と2人の女性がいた。


 デスクで書類に目を通している男が一人、その横でケータイをいじっている男が一人、突っ伏して寝ている?男が一人。


 少し横の小ぎれいな机とソファで向かい合っている女性が二人。


 1人は知っている。


 黒木玲。


 ここ対能力者犯罪取り締まり係の部長。そして、とんでもない実力を…


 久遠「やあやあやあ!!やっほーー!!僕は高坂久遠こうさかくおん!一応巡査長だよー!よろしくね!」


 先ほどまでケータイをいじっていた男だ。なんだこの男は!巡査長だと?


 ゴチン!!思わず目を閉じた。


 久遠の頭には漫画のようなたんこぶができていた。


 久遠「いったーー!なにするんだよ!!海斗ー!!」


 海斗「巡査長が失礼を。私、対能力者犯罪取り締まり係佐伯海斗さえきかいと巡査であります。」


 巡査が巡査長を殴った…佐伯…?


 真琴「えへへ…私の弟の海斗ですっ!」


 弟…?


 私は何か大きな勘違いをしているような…


 舞「失礼ですが、真琴さんご年齢は…?」


 真琴「この前24になりました♪」


 なっ!!


 舞「すいません!私!てっきり年下かと…!」


 真琴「舞さんっ!今年23歳ですもんねっ!でもいいですよっ!今まで通りでっ!」


 舞「しかし…」


 真琴「じゃあっ、上官命令ですっ!今まで通りに接してくださいっ!私っ!警視庁の警部補なのでっ!」


 舞「!?!?」

 

 私は驚きすぎて言葉が出なかった。


 真琴は相変わらずえへえへしている。


 ??「ちょっと~あたしを無視しないでよ~。」


 舞「あっすいません。色々と驚きすぎて…」


 金髪…肌が浅黒い、焼いているのか…?

 

 典型的なギャルといった感想だ。


 なおか「ちーす、あたし警視庁の警部、工藤なおかでーす!あんた噂になってたよー?やばい3人に呼び出されたって!」


 本部の人間?


 黒田部長と工藤警部が話していたのか…?


 このギャルが警部と認めたくはないが、警部と直接話をしている玲は一体何者なんだ?部長と言われているが…?


 なおか「玲ちゃん、稽古つけてやんなー。あたしの見たところこの子伸びしろあるよー。」

 

 伸びしろ?ないと困る。強くならねば。


 玲「すまないね、私は忙しくてね。それにね、君の指導係はもう決まっているんだ。」


 指導係…?


 二色「んうぅ…騒がしいな…」


 太一「おっと、俺たちの巡査部長がお目覚めだ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ