クリスマスイブの夜男はみんな消耗品になる
むかしむかしの12月24日。
僕は大阪心斎橋鰻谷のバーにいた。
お店には水槽が張り巡らされており、高そうなワンピースを着た彼女は上目使いに
『海の底みたいでしょ』って。
彼女には、彼氏と不倫相手がいたのに、何故が僕とクリスマスイブを過ごすことに。
彼女の?キープしている馬のボトルキャップのバーボンを僕は水割り、彼女はソーダ割りで。
僕は少し酔っ払い、
調子に乗って仕事の話をあれこれ始めた。未熟な男にありがちな自慢話。
気がつくと彼女のお酒がロックに変わってて、上目使いが上から目線に。
『あのさぁ!
男はみんな消耗品なのよ!』
『消耗品?』
『そう、消耗品。女は子どもを産むという偉業があるけど、男なんてあちこちでザーメン撒き散らすだけでしょ!』
そういう趣旨のことを大きめの声で
延々話し始めた。
ザーメン、ザーメンという度に
廻りのカップルの視線がこちらに。
困った僕は、チェックを済ませ、
何とか彼女をお店から連れ出し、
三休橋でタクシーを捕まえ、今夜は帰らないという彼女を家に送り届けた。っていうか彼女の家の玄関に無理やり放り込んだ。
クリスマスイブになると、ふと思い出す青い過去。
そして、少し後悔する。
あの夜、ザーメン撒き散らしておくべきだったかなと(笑)☺
聖なる夜にMerry Christmas✨