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1-3第二王女→勇者
第二王女「ヴェロニカ」から、勇者「ミシマ」への手紙
高貴で光輝で高潔な、私の愛しい王子様、「ミシマ」様へ
お父様から貴方様宛の手紙が、私に間違えて届けられていました。そのため貴方様にお送りします。
P.S.「ミシマ」様を思うあまり、中身見ちゃいました。お父様はあんなお堅い文を書けるのですね。驚きました。
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(ガーべリバの手紙)
我が誉ある勇者「ミシマ」へ
魔物の目撃情報は我が耳にも届いておる。カンダタ町の警備の強化と魔物調査はすでに手配済みである。魔王国への抗議は調査の完了後、速やかに抗議するつもりだ。
ただ、魔物の調査はいかんせん順調ではない。そこで、其方の提案通り、其方のカンダタ町の調査を許可する。しかし、調査費はいつも通りである。其方は無駄遣いが多いからだ。
其方の国を思う気持ちを嬉しく思う。これからもこの国のために日々励んでくれ。
ラショウ国王「ガーべリバ」より