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文通勇者  作者: 日史忠由紀
3「第二王女の暴走」
13/30

3-4勇者→魔王

勇者「ミシマ」から、魔王「ダーザイ」への手紙


こうしてください。




薄暗く赤い城内。晩餐会後の寂しげな部屋で、窓越しに見える半身の太陽を背後に貴方様は語りかけます。


「ウェヌス。君は平原に咲いた赤いユリだ。その身を誇る真っ赤な花弁は、ただいるだけで注目を浴び、周囲を虜にしてしまう。私に惚れたのが悪いのよと、君は周りをあざけるように、自身の情熱と美しさを高らかに歌い、私を愛してと訴えかける。私は君をつい見てしまったばかりに、まぶたの裏のそのまた裏まで、君の姿が焼きついてしまった。ああ、まぶたの君は私に言う。愛して愛して私を愛して、と。私は狂いそうになる。ウェヌス。私はどうしたらいいのだろう?」


「ダーザイ様。




わたしもあいしてま 」


もう外は暗く、燃えるたいまつのほの明るい光に包まれて、愛し合う二人はキスをしました。


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