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文通勇者  作者: 日史忠由紀
3「第二王女の暴走」
12/30

3-3魔王→勇者

魔王「ダーザイ」から、勇者「ミシマ」への手紙

親友のミシマ君へ



 突然の手紙でさぞや驚かれているでしょうが、実はどうしてもミシマ君に相談したいことがあり、手紙を出しました。敵同士でありますが、まぁ聞いてください。


 長年、私は寂しい独身生活を送ってきました。王ならば女の一人や二人くらいどうとでもなるとお思いでしょうが、そうでもありません。私の右腕、ラミアの「ウェヌス」がやけに口やかましく、女遊びはおろか、ちゃんとした交際すらも許さないのです。ウェヌス曰く、「私の認めた者でないと許さない」と言っていますが、認めたことなんか一度もありません。おかげで私は今の今まで童貞。このままでは魔王から童帝に進化してしまいます。


 しかし、私に天才的なひらめきがきました!ウェヌスが認めないのであれば、ウェヌスを嫁にすればいい、と!これで認めないとは言えないでしょう。自己卑下をするような部下はいらないので。


 さて、そこでミシマ君に相談です。どうウェヌスを落とせばいいでしょう?どうすれば女の心に響くか、私にはまったくわかりません。しかし、経験の豊富であろうミシマ君なら素晴らしいアイディアを思いつくでしょう。まさか童貞なわけないですよね?君の年で童貞はお笑い物ですよ。ぜひ考えてくださいね。


 素敵な方法、お待ちしています。



礼儀正しい魔王「ダーザイ」より

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