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3-2勇者→第二王女

勇者「ミシマ」から、第二王女「ヴェロニカ」への手紙

　ヴェロニカ様。怪文書を送るのはやめてください。

　たぶん、先日の晩餐会の後のことを書かれたと思われますが、私はそんなキザったらしいことは一切言っていません。私が喋ったのは「暗いな」のただ一言だけです。どう拡大解釈すればそのようなセリフになるのですか？それに、キスなんかしたらガーべリバ様に殺されます。

　それと、なぜ私にはあんな恥ずかしいセリフを喋らせたのに、貴方自身は月並みなセリフしか喋らせていないのですか？「あいしてます」の文字が震えていましたよ、「す」に至ってはもはや消えていました。途中で恥ずかしくなったのでしょうか。それならばこんな怪文書は書かないでください。

　いつも怪文書の処分に困っています。このような手紙は送らないでください。

　ミシマより