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転生したらチートになった親友と俺  作者: 日風翔夏
第1章 こうして俺らはチートになる
21/33

ひとしきり笑って

<Side of Zoe>

アレスの神殿に戻ってきた俺たちは一旦パンテオンに向かった。まあ、服が血だらけで洒落にならないのでわざとアレスのチャリオットに乗っけてもらったわけだけれど。アポロンはそのまま怪我人の治療のために残ってもらった。アンテロスは残るそうだ。ヘファイストス、アフロディテ、アテナ、ヘルメス、デイモス、フォボス、ハルモニア、カドモス、ディオメデス、彼らは俺たちについてきた。勝己、鉄郎、エレンさんは一緒に行かねばならないということで一緒に行くことになった。

「普通血が付いたら嫌がるもんじゃねーかな」

「戦神にそんな潔癖はいねえよ。そんなやつすぐに戦神辞めてる」

アレスの口調は荒っぽいものが本来の口調だったらしい。

パンテオンに着いてすぐにアレスは祭壇の裏側に回った。

「ゾーエー、お前も覚えとけ。ここ外すと地下に行ける」

「ああ、ハデスたちに祈るのか」

「さすがにあの数だと直接タナトス呼んだ方が早いからな」

アレスが石の板を外した。アテナたちものぞき込む。

「タナトスにすべて任せるのか」

「ああ」

下には階段があって、そこを降りていくと、既にそこにフードを被ったタナトスがいた。

「よう、タナトス」

「1週間ぶりか、勝己。元気そうで何よりだ」

「お勤めお疲れさま」

「ふむ」

タナトスは勝己の頭を一撫で、二撫で。

「お前はアテナが制限を受けてから作った加護石を取ったようだな。更新できるようにした、アテナ、完全なものにしてやってくれ」

「わかった」

「いやー、これホントに助かったよ。これ無かったらたぶんエレンさんのアレで一撃死だったと思うし」

「流石に死なせねえけどな」

アレスが口を出す。アレスの髪がわずかに光って見える。夜はそんなに明るく見えてなかったんだけれど、地下だからろうそくに火をつけて持ってきただけとはいえあんま赤い気がする。

「アレス、お前髪の色変わった?」

「あ? ……あー、なんじゃこりゃ」

「瞳はサファイア、髪はルビー、だったか」

「やめろその例え、俺に使うなおぞましい」

アテナの言葉にアレスが肩を震わせた。目はなんというか、ロイヤルブルーサファイアというよりは、もっと明るい、そう、コーンフラワーブルーサファイアとかいう方が近いかもしれない。髪はたぶん、ピジョンブラッドルビー的な色なのだろう。まあ、今少しばかりくすんでいるのは返り血のせいじゃないかと予測。

「アレス、確かに報告として受け取った。あとは任せておけ。俺は政治なんぞ知らんからな、あとはオリンポスの決定に従うのみだ」

「ああ、親父に伝えとく」

タナトスはアレスの頬に手を添えた。

「……やっと解放された。やっとお前のまともな表情が見れそうだ」

「……今までホントに迷惑かけたな、タナトス。今度一緒に呑もうぜ」

「ああ、お言葉に甘えさせていただくよ」

タナトスの手がアレスから離れていった。

「ゾーエー・クスィフォス、お勤めご苦労様。詳しいことはまた後日」

「おう」

「無悪勝己、お前にも礼を言う」

「いやいや、俺は何も」

タナトスは小さく笑って、マントを翻して闇に溶けるように消えていった。

アレスを見ると、要件は終わったと言わんばかりにアテナたちを地下から追い出しているところだった。光の中にいることに慣れているアテナは特に地下などは体が合わないらしい。ハルモニアとカドモスはもう少しアレスに付き合うということで地上に上がっていった。エリュシオンってどこにあるんじゃろうか……。地球では冥界と同じく地下ってことだったようだけれどな。

勝己が上がっていったので俺も上がった。地上は既に日が傾き始めていた。なんだか時間の流れがやたらと早い気がするなあ。

タナトス用の神殿とかはここにはないからパンテオンに来たということのようだ。

「……後は、とりあえずここの領主に相手に喧嘩吹っ掛けに行く許可をもらわなくちゃなんねえな」

「そこは私がなんとかしよう。アレス兄様には徹底的に相手を更地にするくらいの勢いで軍備を整えていただかなくては」

アテナとアレスの会話からして、おそらくエレンさんと鉄郎の所属していたところの領主様とやらに喧嘩を吹っ掛けに行くのだということは理解した。

エレンと鉄郎にしっかりと話を聞かなくちゃならないのは分かり切った話だ。

「アレスの神殿に戻った方がいい、パンテオンは人が多いから」

ヘルメスがそう言ったので俺たちはまたもと来た道をチャリオットで戻った。


「お帰り!」

「ただいま」

「ただいま~」

アンテロスの出迎えに応えたのはアレスとアフロディテだった。アンテロスとかいう神様聞いたことないなあと思っていたのだけれど、アフロディテが、私の息子よとあっさりと言ってのけたのでおそらくアレスとアフロディテの末子なのだと思う。

「お風呂沸かしておいたよ」

「でかしたわアンテロス。さあアレス、お風呂に行くわよ!!」

「げっ」

アフロディテの言葉にアレスが肩を震わせる。

「どうせ石鹸でしか洗わないうえに湯船に浸かったりしないもんねえ、アレスは」

そんなもったいない。

「アレス、風呂に浸かるとリラックス効果があって疲れが取れやすくなるらしいぞ」

「ああくそっ、疲れたんだよ俺絶対風呂で寝るからな!!」

「アテナっ!」

「わかった」

「わかっちゃいやだああああ!!」

おお、見ていて面白いので放置しようか。なんだアレスお前こんなに見ていて面白いやつだったのか。いやでも確かにアテナは分かったで二つ返事でアレスのお風呂に直撃するのはいけないと思う。

「アテナってあれ、アレスを男としては見てない感じか」

「いや、むしろ私の中での男といえばアレス兄様だったりするが、実に欲のない人でな。私のことを妹とみているがために私の方が女として見られていないことが少々悔しいので定期的にやっている嫌がらせだ」

「だってよアレス」

「ふざけんなそこまで含めて結界張ってたのに解いちゃったんだぞチクショウ!!」

「アレスもしかしてアテナはストライクゾーンか」

「ド真ん中ですが何か!!?」

アレスが涙目だ。いやしかしさっき寝るとか言っていたのはいけないな、195センチの巨漢が170そこらの女性たちに支えられて帰ってくると思うと―――笑える。シュールだ。

これは俺たち男子で風呂に入れた方がいいんじゃなかろうか。いや、アフロディテみたいにしっかり綺麗に髪を洗ってやれるとは思わないけれどさ。って、デイモス180そこらあるしいけるんじゃね?

「アテナ、アフロディテ、さすがにアレスもこんな騒いでるし、男だけで入った方がいい気がする。身長差のこともあるし、デイモスがいれば何とかなるだろうし」

言ってからしまったと思ってしまった。

デイモスはアフロディテの子供じゃないか!

でもほら、アテナもいるんだしね?なんとかなるよな?

「……うーん……そうね。でもそれは私とアテナも同じことがいえるのよ。ハルモニアの力を借りちゃえばいいもの、アレスに似て怪力なんだし。アテナはタオル巻いて、ハルモニアの裸なんてデイモスは見慣れてるし人妻に欲情するほど色魔にはアレスがしてないでしょうから」

ほらね、やっぱり。

「悪ぃアレス……」

「……いい、封印前も似たようなもんだった……アテナ、頼むから俺の前で全裸はもうやめてくれ……」

「断る!」

「チクショウ!」

アレスって情熱的な恋も司るらしいですね。俺は暖かくお前を見守っておこう、アレス。ハルモニアもアフロディテについていってしまった、ほらアレス喜べハーレムじゃないかなんて言ってられないな、うん。

「父さんいつもああだよね。いい加減アテナと付き合っちゃえばいいのに」

「無理だよ、父さんの愛は家族愛でアテナの愛は恋愛なんだから。父さん、恋愛入ってるけどこの長い時間のせいですっかり一線引いちゃってるもの」

アンテロスが悲しげに言った。

「アンテロスって、何を司ってるんだ?」

「相思相愛だよ。愛の一方通行なんて虚しいよ、何か返礼があったら嬉しいじゃない?」

「ああ、アレスって熱しやすくて冷めにくいタチだろ。その代わり歪んだらもう戻らないわけね」

「それ分かってるなら何とかしてよぅ」

アンテロスはアクアマリンのような透き通った淡いブルーの瞳と、アレスに似た赤い髪を伸ばして長い三つ編みにしている。翼があるけれど、どうもエロスとの関連が大きそうだなあ。

「無理言うなよ。俺なんかにどうにかできることじゃない」

にしても、アポロンの方へ行ったら、もう皆のヒーリングは終わっているそうで、死者はもう増えないとのこと。タナトス、よかったね。

「アレスはどうした」

「風呂に行ったよ」

「……まさかハーレムに」

「アルテミスはここにいるから気にするな」

「他の女神たち行っちゃってるよね!? なんでアイツなの!」

とある音楽作成ソフトの曲を思い出してしまったじゃないか、やめろよ失恋王。

アルテミスは苦笑した。

「アレスは無害な男だからな。アポロンと違ってヤリ逃げしない」

「ええええ俺そんな酷いことしてなっ……」

「とりあえず贈り物をした母子と養育した子供を指折り数えてくれ」

アルテミスに言われて数え始めるアポロン。俺もアレスの分数えておこうかな。

デイモス、フォボス、ハルモニア、アンテロスもだよな。アルキッペの叫びには答えてるよな。ヒッポリュテにはベルト贈ってる。ヘラクレスに取られたけど。ペンテレイシアにも多大な加護を贈っていらっしゃる。アンティオペにも然り。テーバイのドラゴンも息子だったって話が……ブチ切れしてカドモスを奴隷にしてたな。ヘラクレスにやられた子供の仇討に来たり。

「……たぶん、3人」

「ゾーエー、アレスはどれくらいだ」

アポロンの答え、アルテミスのさらなる俺への問い。

「数えただけで、10かな。アレスの子供がどれくらいいるか知らないけど」

「まあ、女の数はアポロンの方が多いかもしれないわね。アレスは女1人に対して何度も通うし兄弟こさえるから」

「こさえるて。しかもえらい上機嫌だな」

「アレスの恋愛は真剣なんだもの。情熱的な恋とはよく言ったものだわ。飽きたら捨てるっていうパターンでもないし」

「飽きる云々の前に殺されてるからな」

「それ言わないで! 私もやっちゃったことあるから言わないで!」

地球でできた子じゃなかったらしいけれど、アレスのお気に入りの子供だったらしくて、ブチ切れて、でも輝かしい双子の片割れを叱るなんて当時のアレスには無理だったらしい。アルテミスと顔を合わせないようにずっと館に引き籠っていたそうだ。

「アレスの子供たちが私のところに矢文を飛ばしてくるのよ、“父さんは今日もアンブロシアもネクタルも口にしませんでした”って。2年ぐらい引き籠ってたかしら。3年目には戦争が始まったから出てきたけど」

「喪に服すどころじゃないぞ。それで、その子どうなったの」

「今は私の館で働いてるわ。好きな時にアレスのところに戻っていいっていったら週に1回は戻るようになったわね」

子供に慕われているいい証拠だ。

アポロンは黙りこくってしまった。しばらくしてアレスが戻ってきた。

「えらい目に遭った」

「その割につやつやしてるな」

「アフロディテが俺に化粧水塗るんだぜ。マジ勘弁」

「そのままアテナに化粧でもされたら女と見紛うほどになったんじゃないのか」

「アポロンの前でやったら死ぬな、あれ」

アレスは三つ編みを解いていて、綺麗なピジョンブラッドの髪の中にてろんとした蜂蜜色の金髪が混じっていて、メッシュ綺麗だなと改めて思った。

「アーレースー!! 髪乾かすのっ、戻っていらっしゃいっ!!」

「嫌だ! 枝毛がどうのって言い出すんだろっ!」

「貴方が自分の身体のメンテしないからでしょーっ!! この5000年分の距離を構い倒してやるんだからっ!!」

アフロディテが向こうで叫んでいる。アテナとハルモニアがタオルを持ってきてじりじりこっちに寄って来るのがなかなか笑えた。アレスは下半身に布を巻いただけの半裸状態で、そう言えば顔に走っていた傷が消えている。

「顔の傷無くなったな」

「……ああ、あれ親父の折檻の痕だったから」

「バイオレンスだな」

「アテナの代わりに俺が打たれてりゃよかったのさ」

「あはは、洒落になんない」

それつまり火傷の痕然りってことだったんだろ。おお、怖い。こんなに整った顔のアレスの顔に傷をつけるとは。むしろ、ゼウスも傷が治らないことにかなり焦っていたのではないかと思うのだが。

「お前らも風呂入ってこい。今日は特別に許可出してやるから」

アレスは勝己の方にも声をかける。勝己が銭湯を探していたのはこのせいか。アレスがキトンを貸してくれるものだから、俺たちは追いやられるように風呂場へ行くことになってしまった。


「アレスのやつ、絶対日本に入り浸ってただろ」

「同感だ」

洋風の風呂をイメージするじゃん。そもそも文明レベル的にこれどうなのって思って、ああだからいつもは解禁されてないのだと思った。

シャワーと猫脚付きのバスタブをイメージしていた俺たちは、普通に温泉だったことに驚いた。でもあながちおかしくはない……ローマ時代は既に銭湯があったらしいから。でもシャワーはダメだと思う。うん。

「でも気持ち的には楽だな」

「そうだな」

とりあえず、身体を流して、洗って、湯船に浸かる。シャンプーある。女ものだ、これ置いてるの絶対アフロディテだろ。

「……やべえ超和む」

「同感」

勝己と一緒にたった2人の風呂とか、広いだけですっげえ寂しい、狭かったらもっと気持ち楽なのにな。ウチに勝己が泊まりに来ていた時のことを思い出した。まあ、そんなに広くないことと俺らが成長したために一緒に入れなくなったというのもあったりする。一緒に湯船に、とかは無理だったな。

「……にしてもさ、地震の影響結構出てきてるな」

「1週間経ったしな。まだまだ増えるだろうよ。……鉄郎もあれで死んだんだろうな」

「そうだな。レイナさんも地震で死んでるっぽいし」

まだ4人しか分かっていないということは、まだまだ他にもいるはずなのだから、少し悲しかったりする。ポセイドンが珍しく書類に向き合ってて相手してくれない、とポセイドンの奥様であるアンフィトリテがヘスティア相手に愚痴っているのを聞いてしまった。

仕事が重なってるなあ、何か手伝えそうなことがないか探してみるか。

「そういや、これからどうなるんだろうな、俺ら」

「んー。まずは戦争だろ」

勝己の問いに俺は答えた。

向こうの領主が黙っているとは思えないし。

「国対国とかになるのか?」

「どうだろう。向こうの国は領邦が乱立してるらしい」

「神聖ローマ帝国ってところか」

地球の世界史において出てくる国だ、王よりも侯爵だの伯爵だのの勢力が強くて、ただの連邦状態だった国。おかげでなかなか後代の国家は統一に手間取ったりしている。

「その領邦のうちの1つがこっちにちょっかいかけてきたって状態だから、そんなに大戦争にはならずに済むはずだ。―――アレスがなあ」

「アレスだな、問題は」

俺たちは元のアレスの性格を知らない。地球での伝承通りなら相当な戦闘狂で血肉が大好きなただの脳筋ということになる。でもそんな感じしなかった。けれども今日の戦場でのあれを見た後だとどうもなあ。

「アレスが何を俺たちに求めるか、ってことか」

「ま、アレスも平和世代の俺らに殺戮を楽しめなんて無茶な注文はしないだろ」

「え、楽しそうとか思ってたの俺だけ?」

「毒されたなー」

勝己はもう毒されていたようだ。指先がふやけてきたので上がろうかと思って立ち上がろうとした時、俺らの横に黒い人影が現れた。

「……不審者だ」

「不審者だな」

『酷いですよいきなり不審者呼ばわりなんて』

人影の輪郭はぼやっとしていたけれど、だんだんとはっきりした形をとった。仮面を半分つけた顔、ローブ姿。

「湯船に布を浸けるんじゃねえよ!」

『大丈夫です、ただの映像ですので』

相手は小さく笑った。

『私はニャルラトテップ。以後お見知りおきを』

「クトゥルフ神話か。面倒なやつが湧いて出たもんだな。何の用?」

勝手にニャルと呼ばせてもらうことにした。

『いえ、人間の混乱するさまが面白くて、つい。あなた方のところにまさかあれだけの人数が行くことになるとは思わなかったものですから』

「後先考えずに人間を食ってるのは変わらねえな、地球と。で、謝罪のためじゃねえだろ」

『はい。謝罪もあるけれど、これから起こる戦争について私からの予言です』

ニャルはそう言って概要を伝えてきた。

『相手に伝えたのは、“アレスのファミリアが現れ、彼次第で国防が危うくなる”というものでした。そしてあなた方に伝えるのは、“このアレスのファミリア次第であなた方はここにとどまるか迷宮都市へ向かうことになる”ということです』

「……」

ばたばたと音がする。アレスたちが来たらしい。

「さっさと失せろ。アレス今は破壊神と化してるからな」

『そうさせていただきます。では、ごきげんよう』

ニャルの映像は消えた。俺たちはさっさと湯船から上がって体をふき始めた。やってきたアレスはニャルだったと理解しているらしく、映像だったこともわかっていたようだ。

「何もされていないなら、いい」

アレスが心底ほっとしたような表情をするものだから、俺たちは苦笑したのだった。


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