原因…
オレが普通じゃなくなったのは、恐らく、
中2の頃の出来事のせいであると思う
オレはそれまで人を疑ったり、自分を卑下したりしなかった
仲の良かった友達に陥れられたのだ
思い出したくもないが…
皆から見ればそんな小さな事でと思うかもしれない
が、
オレの中では大きな事だったのだ
それからというもの友達との関わり方が分からなくなり、人間不信に陥り、引きこもりとなった…
学校なんか行きたくなかった
本当は家にも居たくなかった
生きていたいと思わなくなった
それから三年近く経ち
《割り切る》という気持ちを覚えた、、
仕事を始めた
なんとか社会復帰が出来た
だがどの仕事をしても長続きはしなかった
かれこれ10~15は転職していた
オレは病気だとは思わなかった
生まれつきの社会不適合者だと思っていただけだった
「いらっしゃいませ」
事務所に入ると、
スーツ姿のメガネの小太りな男と、陰がある男前がいた。
「よう、客人、過去に戻りにきたか?」
男前が話しかけてきた
『ああ。でも本当に過去に戻れるのか??』
「戻れるさ、オレも体験者だ、保証する」
すごいな、本当に戻れるらしい…
つか、この男前も過去に?
「あ、でもな、1日だけだぞ?」
『え?1日だけなの?』
「ああ、そうだ。」
1日だけとか…意味ないじゃん。
「とりあえずこの腕時計はめて、あの部屋にある椅子に座り目を閉じるだけで過去に戻れるから、準備できたらさっさと行ってきな」
それだけで過去に戻れんのか!!?
腕時計か…
待てよ…もしこの腕時計を過去で壊してしまえば…
『わかった、もう準備は出来ている』
「じゃあ。行ってきな」
オレは男前に言われたとおりにした、、