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思い出

ペットボトル片手に海沿いの街を散策したり、カフェでお茶をしたり・・・


初夏の日差しは強く降りそそいでいたが、木立や建物の陰に入るとまだ十分涼しい気候だった。


そうして摂った水分が、いつしか尿意となって栞の身体に表れはじめていた。


でも光輝の前で尿意を感じても、栞には不思議と不安はなかった。


そして・・・


「なんだか、おしっこしたくなっちゃった・・・」


海沿いのカフェからの帰り道で、歩きながらそんな言葉がふと口をついて出たのも、彼が幼稚園の同級生だと分かったからだろうか。


「おしっこしたい」なんて、普通だったら男性の前でためらうはずのそういう言葉も、光輝の細身のデニムがつくりだす可愛らしいおしりの形を横目に見ながら、なぜだか自然に栞の口をついて出てきたのだった。


光輝は少しびっくりした顔をして、それから優しく問いかけた。


「栞、おしっこ、したいの?」


「うん・・・」栞が、ちょっとだけはにかみながら、微笑んで答えた。


「もう少しだから、我慢できる?」


「うん・・・大丈夫」


すると光輝が少しためらった様子で、やや間を置いて言った。


「そういえば・・・さ、幼稚園のときって、おしっこ漏らした子、いっぱいいたよね。覚えてる?」


「森組の子? 池組は・・・よく覚えてないけど」


「ほら、栗城くんが、楽器の合同練習のあと、教室で・・・」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「せんせい、おしっこしちゃった・・・」


「誰が?」


「ぼくが・・・」


練習が終わり、解散したばかりのざわついた教室だった。他の組の子たちも入り混じっている中、栗城くんが栞のほうに向かって歩いてきた。でもそのジーンズの裾からは、まるで水道の蛇口をひねったように、水が勢いよく流れ出ていた。


ちょうど放課後になる時間だった。先生はみんなに外へ出るように言った。でも栞は外へと続くベランダから中の様子を見ていた。栞の隣には別の男の子がいたが、名前は分からなかった。もしかしたら隣のクラスの子だったのかもしれない。


「あなたたちははやく帰りなさい」


栗城くんの前にしゃがんでいた先生はそう言いながら、彼のジーンズを脱がせはじめていた。ぐっしょり濡れた白いパンツが露わになった。


《このあとどうなるんだろう》


栞はその男の子と遊ぶふりをしながら、時おり中を振り向いた。男の子も栞と同じように、栗城くんがこれからどうなるのか、それを楽しみにしているようだった。


「いいから、はやく帰りなさい」


先生はなかなかパンツを下げようとせず、彼の太ももや脚などを先に拭いていた。でももう待てないと思ったのか、そのうち栞たちが見ているのを承知で、栗城くんのパンツを下げた。彼は少しも嫌がっていないようだった。というより、ショックで気が動転していただけなのかもしれないが、栗城くんは先生のなすがままだった。


はじめて見る栗城くんのおしりが目に飛び込み、栞はドキッとした。先生はタオルで丁寧に彼の濡れたところを拭いてあげていた。


そして拭き終わると先生は立ち上がり、棚の上のおもちゃ箱を開けて青い毛糸のパンツを取り出すと、それを彼の足もとに差し出して優しく穿かせてあげた。先生がおしりを持ち上げると、それはブルマーのように裾が切れ上がった、恥ずかしい形をしていた。


「着替えさせてもらってよかったね」


「でも、このパンツで帰るのかな・・・?」


「ジーパン、乾かないもんね」


「パンツのままって、恥ずかしいよね?」


「でも、栞ちゃんなら可愛いと思うよ」


「え? 私、おもらしなんて、しないから・・・」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


甦りかけていた栞の記憶の途中を、光輝の言葉が遮った。


「あと、吉山さんなんて、朝、いじめっ子の千堂に脅かされて、廊下でうんち漏らしちゃって・・・」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「うんちしちゃったの?」


先生が廊下で吉山さんから脱がせたショートパンツを手で持ち上げていた。いっしょに脱がせたらしいその内側の白いパンツは、やわらかいうんちが広がってべったりと汚れていた。吉山さんはずいぶん派手に漏らしてしまったらしかった。


栞の目の前で、吉山さんが園服の裾をひらりと捲ってみせた。いま先生に穿かせてもらったばかりの薄茶色をしたブルマーのような毛糸のパンツが、栞の目に飛び込んできた。まるでうんちを漏らしたことを誇らしげに見せるような吉山さんの仕草に栞はドキッとした。


「先生、ごめんなさい」


隣で、男の子の千堂が泣きながら先生に謝っていた。


「ごめんなさいじゃない!」先生が突き放すように千堂を叱った。


「ごめんなさい~」


「先生にじゃなく吉山さんにあやまりなさい」


栞は思った。


吉山さんは、きっと千堂に「わっ!」と脅かされて、はずみで漏らしちゃったんだ・・・


そして、服が乾くまで、これから本の時間も、歌の時間も、外でのお遊戯の時間も、ずっとこの格好なんだ・・・


かわいそうだけど、毛糸のパンツでいられるなんて、恥ずかしいけどちょっとエッチで、そしてうらやましい気もする・・・


それに、吉山さんはきっと、もともとうんちがしたくて、そうでなくても漏らしていたかもしれないのに・・・


上手くクラスメートのせいにして、漏らしちゃって、先生に優しくお世話してもらって、なんだかずるい・・・


そうだ、こういう手があるんだ・・・


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


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