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英雄

 


 七月七日、七夕の日。

 夜空には雲ひとつ無く、多くの星が、その輝きを放っていた。



 七月八日。

 僕はいつものように、JR山手線○○行きの二両車目に乗った。

 朝の車内には、会社員や高校生がやたら多かった。手には携帯、化粧品、飲食類ばかり。

 駅を出発してほんの十分後・・・

 

 ガシャン


 キイィィィ――――――


 嫌な音。いきなり、列車はブレーキをかけた。


 僕はその時の衝撃で、どこかに頭を打って、気を失ってしまった。



 闇。

 気が付くと、薄暗い世界が広がっていた。


 夢・・・・・・?


 僕は一瞬そう思ったが、その思考はすぐに消えた。

 

 僕の乗っている二両車に他の生存者が居るとは思えないほどの死体。

 あちらこちらに、目を大きく開いて横たわっている人間。

 もう、動く事の無い。

『・・・・・・』

 全身の振るえのせいで、声が出なかった。 

 

 怖い、怖い、怖い、


 助けて、助けて、助けて―――――


 心の中で、弱い自分を呪った。

 


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