□登場人物紹介
□登場人物:主人公と出会った順で並べています。
本編で書けるか分からないので、ネタバレも多分に含みます。
●水瀬咲良
黒目黒髪の主人公。ある日突然この世界へやって来たのだが、この世界に現れた時の状況から、ごくまれに神世から渡って来る稀人と勘違いされた。
そのため、王に保護され、城で暮らすことになった。異世界から来たため、魔力を有しない。
来た当初は言葉も通じず、随分と苦労したが、王に惚れられたり、最強の仲間を得たりと、今ではある意味で世界最強の存在。
●王
大国アセスフィアの王。群青色の髪に、氷のような薄い青い瞳の、美丈夫。
歴代で至高と言われる魔力と頭脳、カリスマ性を有し、貴族達に対しても絶対的な権限を持つ。弱みもしっかり握り、何でも思い通りにする腹黒。
以前は国内のことにあまり興味を持たず、他人に無関心で冷酷な王だった。
咲良に心底惚れており、咲良に王妃になってほしいが、絶対自分のものにする(自分以外を排除する)自信があるので、気長に口説いている。
●クァルテ・モダーナ
咲良の親友。この世界に来て、言葉も分からなかった咲良の護衛を任されていた。
心は女性な、金髪碧眼で、筋骨隆々の美男子。普段は面倒見の良い、おっとりした性格。
自分の身長と同じくらいの長さの剣を持ち、剣の腕では世界で敵う者はいないと言われている猛者。
●クロラムフェニルヴァイト
齢千年を超える黒竜。人体の時は、黒髪金目の長身で、大人の色気を感じさせる精悍な顔立ち。咲良を孫可愛がりしている。
女ったらしでよく女性を口説いているが、割り切った付き合いしかしない。
竜体になれば200メートルを超える大きさで、膨大な量の知識と、一国を軽く滅ぼせるほどの、圧倒的な力を有する。
●モクレン
咲良と契約をしている精霊。普段は咲良の影に住んでいる。白い髪にオレンジ色の目で、執事のような恰好をしている。
影を渡り歩く力を持ち、智謀知略・諜報・暗殺・商売・日常的なお世話まで、何でもこなす万能に近い能力を持つ。
そのため、契約者を欲に溺れさせ、破滅に導くことから“禁忌の精霊”と恐れられ、長年契約者がいなかった。
●サフィール・メティス・サルベリアテ・ヴラディスクアンモール
非常に希少な純血の吸血鬼。黒い髪に赤い眼の、ひょろりとした色白の美青年。
しかし、血が苦手で、菜食主義。涙もろくよく泣く。咲良が血を流すと、切れて人格が変わる。
吸血鬼としての能力は完璧に使いこなせるため、犬や蝙蝠、霧に変身しての諜報活動が得意。催眠術で相手を操ることもできる。
●ユーレナ・リグ・レィーダ
めったに人前に姿を現さないため、物語の中だけの存在と言われているエルフと、人間との間に生まれた、白銀の髪に新緑色の瞳の美少女。しかし、普段は男の子の格好をしている。
古のエルフ王の血を引き、エルフ特有の能力で精霊と会話ができる。またエルフの優れた超感覚で、人の嘘や不審な行動を見抜く力を持つ。
咲良に助けられて以来、咲良を姉のように慕っているが、モクレンとは仲が悪い。
●チック・シシズ
水色の髪に濃い緑色の瞳の少年。タックの双子の兄。
タックと二人で魔法を使う場合には、驚異的な魔力で、どんな魔法も使いこなせるが、単独では魔法は使えない。
そのため、働く場所が無く困っていたところを、タックと共に咲良に拾われた。
●タック・シシズ
水色の髪に濃い青色の瞳の少年。チックの双子の弟。