op.1 ロイク、神になってしまったあの日を省みる。①
面倒だし一度に全部まとめて済ませてしまおう。
・・・・・・ってのが良くなかったんだよな。
リーファ歴四千七十六年二月二十三日にアシュランス王国で盛大に執り行われた国王生誕祭。
二十五歳ともなると、ぶっちゃけた話そこまで嬉しくない。誰かの誕生日祝い事を理由にして食って飲んで歌って踊って盛大に羽目を外すのには大賛成だが、いざ自分のとなると立場上自粛が前提でちっとも楽しめないからだ。
おかしいだろう。金を出して祝って貰う意味が理解できない。異国民なのか自国民なのか何処の誰なのかすら分からない会った事も話した事もない人にどうして奢らなくてはならないのか。
国の一大行事だからと言われるがままにあっちへこっちへ・・・そんなの御免被りたいって思ってしまったあの時の俺はきっとどうかしていたんだと思うことにしている。
世界各地の復旧復興が終わったら世界同時に世界規模でお祝いしよう創造神様(正式には世界創造神様)に感謝の祈りを捧げようって計画を前倒しして同時に祝うことにしたあの時の俺よ・・・。
アシュランス王国と家の保護国は砂粒一つ被害を出していない。と言うか、ゼルフォーラ聖王国もララコバイア海洋王国もドラゴラルシム竜王国も被害はゼロ。
ジャスパット東西朝皇国は本西島の中央にある不死の山が来る日の大いなる歪みの影響を受け大噴火し、西朝廷の都西麗市第二の都愛麗市など多くの町々が溶岩に飲み込まれてしまった。
概ね溶岩に飲み込まれはしたが一般島民の被害はゼロ。嫌々ながらも救援に駆け付け渋々手を差し伸べたchefアランギーの手を取らなかった者達は当然の如く溶岩に飲み込まれ冥下界の循環に還った。
chefアランギーが噴火寸前に救援に駆け付けることが出来たのは、不死の山に宿りし火属性の中精霊ラーヴベルが異変に気付き創造神様をおもてなし中だったマルアスピーに念話で連絡したからだ。
大樹の森巨大イチゴ大福を御気に召しトゥーシェと二人両手に持って頬を膨らませていた創造神様は目の前で念話するマルアスピーに「二ラフンと五十カウンですか。手すきの者を・・・料理と趣味に偏りがちですが鮮度の見極めには定評のあるアランギーにしましょう。アランギー」
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来る日の翌日二月二十四日ジャスパット皇国は東朝廷によって約八百年ぶりに統一された。
創造神様は歪みの影響もあるけど俺の潜在意識も少なからず作用した結果だとモグモグしながら仰って・・・でも何かが違うんだよなぁ~・・・潜在的って言われても・・・俺の意志ではあるんだろうけど・・・・・・まっいっかジャスパット皇国よりも被害は少なかったけど旧亜下界メアと陸続きになってしまったターンビット大王国の方が滅茶苦茶大変だった訳だし。
貴重な時間をありがとうございました。




