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第70話 クームヤーガ2

「くっ、数が多過ぎる……」


 シャンタク鳥の急降下攻撃に歯が立たない。

 そのうえ、クームヤーガまでいる。

 

「くぇぇ〜」


 大群のシャンタク鳥が急上昇し始めた。

 また攻撃がくる。

 しかし、俺達は1回目の攻撃で全員ボロボロだ。

 盾を持つ花子さんも池田を守りきれていない。

 2人ともボロボロだった。

 守ってやりたいが、ここまで多勢に無勢だと……。

 

(いや、違う。こんな状況だからこそ、池田だけは守らないと)


 俺は立ち上がり池田の方に向かった。

 メリーさんやさ〜ちゃんは立ち上がれないでいる。

 次の攻撃で全滅するかも知れない。

 けど、池田だけは必ず、守る!!

 

 その想いに鼓動したのか、池田の拳銃が光った。

 いや、拳銃ではなく、拳銃と合体した八尺瓊勾玉が光ったのだ。


「くぇぇ〜」


 シャンタク鳥は急降下してきた。

 迷っている暇はない。

 

「池田!! その拳銃を俺に投げてくれ!!」


 俺の言葉を聞いた池田が、迷わず拳銃を投げてくれた。


「サンキュー!!」


 俺はバットを構え、拳銃目掛けてフルスイングした。


 カーン


 玉の代わりに拳銃をシャンタク鳥の群れの中に打ち込んだ。


 八尺瓊勾玉は急激に光をました。

 そして、次の瞬間。


 ドゴォーン


 八尺瓊勾玉が物凄い爆発を起こした。


 爆煙が広がり状況がつかめないが、攻撃がこない所を見るとなんとかなったのか?


 煙が引いてきた。


 地面にはシャンタク鳥が倒れていた。


「……勝った?」


 大群であった、シャンタク鳥は動かない。

 どうやらなんとかなったようだ。


「たったすかった……」


 俺は座り込んだ。


「くぇぇるぁぁぁぁぁぁ」


 地面に倒れているシャンタク鳥の群れの中から、クームヤーガが姿を現した。


「まだ倒れてなかったのか!!」


 もう通用しそうな武器はない。

 万事休すか。


「くぇぇ〜」


 しかし、クームヤーガは飛び立ち、姿を消してしまった。

 どうやら、ダメージは与えられていたみたいで逃げたようだ。

 今度こそ本当に勝ちだ。


「良くやったわね。正直駄目だと思ったわよ」


 メリーさんがやってきた。


「良くやったじゃねぇ〜か」


 さ〜ちゃんも無事みたいだ。


「池田、無事か?」


「……なんとかね。無茶するんじゃないわよ」


 池田が少し怒っている。

 それが何故かは分からない。


「まぁ、無事だったんだから良かったよ」


 しかし、こんな武器ではこの先は戦えない。

 強力な武器の拳銃もなくなってしまった。

 戦力も足りない。

 正直お手上げだ。


「……あれ何かな?」


 花子さんかが指差した場所を見るとシャンタク鳥いや、クームヤーガの巣らしきものがあった。


 山の1番高い所に巣を作っていた。


 俺はその巣をのぞいてみる。

 すると、その巣の中に下に降りられるハシゴがあった。


本作をお読みいただきありがとうございます。




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感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

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