第49話 帰還
第1章完結です。
第2章準備の為、少しお休みさせていただきます。
第2章開始は、5月16日より再開させて頂きます。
2章も宜しくお願い致します。
「勝った〜!!」
九尾の狐を倒す事が出来た。
これで帰れるのだ。
「やったわね。これで私達が最初に出会った場所から帰れるはずよ」
最初に出会った場所。
池田が飛ばされた場所、俺達の学校だ。
「学校って何処?」
花子さんのトイレワープやらでここに来ているので学校の場所が分からない。
「大丈夫、ほらあそこ」
メリーさんが指差した方を見ると、俺達の学校があった。
「こんなに近くに……」
「……やっと戻れるのね」
池田の目に涙が見える。
嬉し涙か?
「だな。さっ、学校に行こうぜ!!」
俺は学校に向かって歩き出した。
「待って!! かんかんやひきこさん達はどうするの?」
そうだ、皆は俺達を庇ってやられたのだ。
「大丈夫、さっきも言ったけど時間が経てば回復するはずよ」
「……でも……」
「い……いきな……さい……」
「行って……ください……」
「早く……」
皆の意識が少し戻ったのか、行けと言っている。
「……ありがとうございました!!」
池田がお辞儀をしている。
「皆、ありがとう!! また何処かで!!」
俺達は学校に急いだ。
学校の上の方は爆発して吹き飛んでいた。
九尾の狐と戦った時のやつだ。
「いろいろあったな……」
「うん……」
学校を見上げてこの世界に来てからの事を思い出していた。
池田を助けにこの世界に来て、メリーさんとさ〜ちゃんに出会って、いろんな怪異と戦って、かんかんやひきこさん、シロクマ、金ちゃん、花子さんとも仲間になって駆け抜けたこの世界の事を俺は忘れない。
学校の上の方が光を放ち始めた。
「あれは?」
「あそこが出口だぜぇ!! とっとと行くぜぇ」
さ〜ちゃんが先陣を切った。
「さっ、帰ろう!!」
視聴覚室があった場所に光の柱が出来ていた。
「この柱から元の世界に……」
光の柱が俺と池田を待っている。
「ええ。 これで2人は元の世界に帰れるわよ」
メリーさんは少し寂しそうだった。
「良かった、やっと帰れるって、メリーさんとさ〜ちゃんはどうなるの?」
池田の思った事は当然だ。
「私達は、ここの住人。一緒に行くわけにはいかないのよ」
「……一緒に戦えて……良かった……」
いつの間にか、さ〜ちゃんの性格が戻ってる。
「嫌だ!! メリーさんもさ〜ちゃんも一緒に行こう!!」
別れが辛い。
「我儘いわないの。 ……私メリー、これからも貴方の心と共に……」
「メリーさん」
「……行って……」
いつの間にか、光の柱の中に入っていた俺達。
俺と池田の身体が透けていく。
元の世界に戻るんだ。
「さ〜ちゃん、メリーさんありがとう。 すっごく怖かったけど、2人に会えて良かった。 また会おうね」
「ええ佳奈……必ず……」
「俺、2人の事絶対に忘れないから」
「浩一。 佳奈を守るんだよ」
「ああ。 池田の事は俺がどんな事があっても守り抜く!!」
「えっ? 」
池田は驚いた顔をしている。
「……男……見せろ……」
さ〜ちゃんが後押ししてくれた。
ここは想いを伝える所だ。
「頑張れ」
メリーさんも応援してくれる。
「だって、俺は池田佳奈が大好きだ!!」
俺は池田の事を見つめながら、想いを口にした。
それと同時に俺達の身体は消え、このゲームの世界を後にしたのだった……。
本作をお読みいただきありがとうございます。
よろしければブックマークと評価をお願い致します。
感想も宜しくお願い致します。
それでは引き続きお楽しみくださいませ。




