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第39話 VSカシマさん

「貴方のお相手はワタシです!!」


 かんかんの前にはカシマさんと呼ばれている怪異が立っている。


「脚いるか?」


 カシマさんお得意の謎かけが始まった。

 

「いりません!!」


「手をよこせ」


「今使ってます」


「脚をよこせ」


「今必要です」


「その話を誰から聞いた」


「カシマさんですわ」


カシマさん王道の謎かけに答えていくかんかん。


「……良いからよこせって言ってるのよ〜!!」


 的確に答えられた為、実力行使に出てきた。

 

「無駄です。呪爆・乱舞」


 札の舞いがカシマさんに襲いかかる。


「そんなの効かないわ〜!!」


 襲いかかる札に対して、カシマさんは、何かを取り出した。


「呪鏡」


 カシマさんが取り出したのは、1枚の鏡だった、その鏡はかんかんの呪札を全て飲み込んでしまった。

 爆発音もしない。

 

「ワタシの札が!!」


「あら、必要だったかしら? なら、返してあげるわよ!!」


 鏡の中から呪札が現れた。

 その呪札はかんかんを目指して飛んできた。


 ドドドドドドドドッカーン 


 これは、さっきかんかんが使った呪爆・乱舞だ。

 呪爆・乱舞を受けるかんかん。


 土煙が舞い視界が悪く相手を視認出来ない。


「どうかしら? 自分の技の味は? ん?」


「はぁ、はぁ、はぁ、呪防!!」


 かんかんはダメージを受けてはいるが、ギリギリで呪防をかけてダメージを減らしていた。


「あら、やるわね。でも、まだ行くわ〜」


 カシマさんは、またしても、呪爆・乱舞を鏡から出し放った。

 

「くっ!!」


 明らかにさっきかんかんが出した札の数より多い。


「相殺するしかない……呪爆・乱舞!!」


 かんかんも同じ技を出し、相殺していく。

 だが、カシマさんの乱舞の数が多すぎて相殺しきれない。

 何枚からすり抜けてかんかんに命中している。


「くっ、このままじゃ……でも、どうしたら……」


 ジリジリと追い詰めてくるカシマさん。


「さて、そろそろ止めね。この呪鏡に閉じ込めてあげるわ、永遠にね!!」


 呪鏡が不気味に光りだした。

 すると、複数の鏡がかんかんの周りに現れた。


「その鏡とワタシの鏡がお前を映し出した時、お前は鏡の住人になるのよ」

 

 要は、合わせ鏡になると効果が発揮されるようだ。


「なるほど、合わせ鏡ですか……。ならば……呪光!!」


 かんかんは強烈な光を放った。


「くっ、目が!!」


「今しかなですね」


 パリーン、パリーン


 かんかんは、持ってきたハンマーで鏡を割っていく。

 

「くっ、何をしている!!」


「いえ、普通に鏡を砕かせて頂いてます。この光の中なら映し出される子供のはないですから。これで合わせ鏡の術は発動しません、カシマさん、貴方の負けです」


 鏡は全て破壊した。


「おのれ、よくも……。呪爆・乱舞、そして、呪光!!」


 カシマさんは、またかんかんの技を使った。

 しかも、札と札が合わさり、強力な呪札になっている。


「なっ!!」


 呪光の効果で目がくらんでしまったかんかん。


 ズドドドドド、ズドォーン!!


「きゃ〜!!」


 防ぐ間もなく、強力になった呪爆をまともに受けてしまった。

 そのまま地面に倒れ込むかんかん。

 

「これで終わりだね。カシマさんが近付いて来た」


(身体はボロボロだけど、あの手鏡さえなんとか出来れば……もう少し近く……)


「もう抵抗出来ないわね。なら、止めを指してあげる。至近距離からの呪爆・乱舞を味わいなさい」


(今だ!!)


 かんかんは手に持っていたハンマーを手鏡に投げた。

 ハンマーは手鏡に命中し、砕け散った。


「ぎゃぁぁぁ!! ワタシの鏡が!! ワタシの本体がぁぁぁぁ」


 カシマさんの身体が消えていく。

 どうやら、鏡の方が本体だったようだ。

 かなりボロボロだけどかんかんの勝利だった。



姦姦蛇螺かんかんVSカシマさん

勝者・かんかん


本作をお読みいただきありがとうございます。




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感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

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