表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/170

第37話 百鬼夜行2

 怪異集団とヤマタノオロチ。

 こんなのどうしたら良いんだ?

 

「ヤマタノオロチもヤバすぎだけど、怪異集団もなかなかヤバい集団よ」


 メリーさんが危険な奴だけ話してくれた。

 メリーさんによれば、3本足のリカちゃん、ターボばあちゃん、カシマさん、トンカラトン、一寸ババア、首なしライダーが特にヤバいらしい。

 他にもくねくねやばばされ、人面犬等、都市伝説になっている怪異達の集団だ。


「とにかく、全力で突破しないと負ける」


 戦力は足りなくても、こっちには三種の神器が全て揃っているのだ。

 

「確か伝説だと、天叢雲剣でヤマタノオロチを倒したんだよね?」


「あのデカブツはまかせろぉ〜!!」


 そう言ってさ〜ちゃんはヤマタノオロチに突撃した。


「一人じゃ無理だ!! でも今はさ〜ちゃんに任せるしかないか……」


 ここからは賭けになるが、ゲームで培った戦術を披露する場面だ。


「ゲームとかだと、八尺瓊勾玉は魔法とかの攻撃力を高めてくれたりするはず……、池田!! これを持って爆裂の銃弾を全弾撃ってくれ!! 出来る限り密集している所の真ん中を狙って!!

花子さんは、残った銃弾で援護を、かんかんは特大の光の円をお願いします。 メリーさんは俺と一緒にヤマタノオロチを相手にします。後、八咫鏡を俺に……」


 池田から八咫鏡を受け取り戦闘開始。


 池田は爆裂の銃弾を中心に撃って行く。

 地面に銃弾が当たると大爆発を起こした。

 爆裂の銃弾は、一発一発がダイナマイト並みの威力なのだ。

 中心で爆発させれば、かなりのダメージを与えられる。

 そして、花子さんの残りの銃弾での攻撃で怪異達を倒せる。

 その間にかんかんの呪札を円状に配置して、呪光で一気に殲滅する作戦だ。


 しかし、雑魚怪異はダイナマイトで倒せているが、ヤバい怪異達は無傷だった。

 首なしライダーのバイクが池田達目掛けて襲いかかってくる。

 その後ろをターボばあちゃん、その他の怪異も続いていた。

 

「池田ぁぁぁぁ」


 バイクのぶつかる音が響き、その後、斬撃の音も聞こえた。

 俺はすぐに引き返し、池田の元に駆け寄ろうとした。

 しかし、そこには……。


「ぐぁぁぁあ!!」


 シロクマがいた。


「えっ? シロクマ?」


「来てくれたんですね。ひきこ先輩!!」


 ヤマタノオロチを相手しているさ〜ちゃんが反応した。

 どうやら、ヤマタノオロチは図体がデカいので素早くないので相手は出来るようだ。

 ダメージも与えられないらしいが……。

 ヤマタノオロチはこのままさ〜ちゃんに引き付けてもらって、俺達は百鬼夜行を殲滅する!!


「助けに来たわよ。 シロクマ、やっちゃいなさい!!」


 ひきこさんの命令でシロクマが暴れている。


「ひきこさん、ありがとうございます」


「お礼はこいつら倒してからにしよっか」


 その通りだ。

 今は目の前の的に集中しないければ。


「でも、もう銃弾がないよ」


 撃ちまくったせいで弾切れを起こしたのか。

 

「私も札が無くなりました」


 あれだけあった札をもう使い切ったのか!!


 戦力はひきこさんのみか……。


 ヒュルル〜、ドカーン!!


 その時、何が落ちてきた。


「……荷物届けに参りました」


 落ちてきたのは、とんでもない大きさの風呂敷を背負った二宮金次郎だった。


「金ちゃん、来てくれたのね」


 メリーさんが喜んでいる。


「荷物届けに参りました。サインを……」


 こんな時にサインって……、まぁしないと怖いのでサインをした。


「受理しました。荷物をどうぞ」


 とんでもない大きさの風呂敷が開かれた。

 中にはかんかんの呪札と弾丸、さらに薬品まで入っていた。


 これなら戦える!!

 百鬼夜行を倒して、ヤマタノオロチ、九尾の狐を倒すんだ!!

 

 もう逃げ場はない!!

 最後の戦いだ!!



 


本作をお読みいただきありがとうございます。




よろしければブックマークと評価をお願い致します。




感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ