第22話 ホームセンター
武器を探しにホームセンターに来た俺達。
赤紙青紙に負けた俺達には武器が必要なのだ。
「ところで、なんでホームセンター?」
池田が疑問に思っていた。
「いや、武器になりそうな物があるかな?って思って……ダメだった?」
「ダメではないけど、あいつらに通用するの?」
「私達が持つなら良いけど、普通なら無理よ。実態があれば別だけど、赤紙青紙のような奴には効き目はないはずよ」
メリーさんの知識は頼りになる。
「ならどうしたら? 天叢雲剣みたいなのがあれば良いの?」
「かんかんが答えを持ってるんじゃない?」
メリーさんはかんかんを名指しした。
「私がそれぞれの武器になる物に呪札を貼れば効力が出ます。ですが、知っての通り、今は札がありません。なので、効力は低いですが簡易武器くらいの効果になります。キサラギ駅の神社に行けばもっと高い効果になるのですが……」
(なるほど、とりあえず武器になりそうな物を選ばないと)
俺達はそれぞれ武器になりそうな物を探しにホームセンター内をそれぞれ歩いた。
「流石に剣とかはないよな……、武器になりそうな物は……、あっこれは!!」
目の前には、鎌やハンマー、ナタ等があった。
「ん〜、どれにしよう?」
「ワタシはこれにしよう」
メリーさんは決めたみたいだ。
「メリーさんは何にしたの?」
「わたしは、これよ」
持ってるのはハンマーだった。
「ハンマーか!! なら俺はこの鎌かな? 池田は何にしたの?」
池田の方を見ると手にはスコップが握られていた。
「……なんでスコップ?」
(確かに猿夢と戦った時は使ったけど……スコップで戦闘?)
「えっ、なんかスコップで戦う漫画を読んだ事があったからだけど?」
「あれか……まぁ良いか」
「選んだみたいですね。ではこれを」
かんかんの手には札が握られていた。
それを手に取り、武器になる物に貼り付けた。
「これで良いの?」
「ええ、これで怪異達にダメージを与えられます。でも、先程言った通り、キサラギ駅の神社にいかなければ、然程の効果はありません」
この先の為にもキサラギ駅に早く行かないと行けない。
「他に持っていける物は持って行こう」
俺達はホームセンターにあったバックに釘やビニールシート、予備のハンマー等をに詰め込んだ。
それをかんかんが持った。
ホームセンターにあった紙で簡易呪札も作ったらしく、それも大量に入れているからだ。
これだけ揃えば、赤紙青紙も倒せるはず。
俺達はリベンジの為に赤紙青紙が入るトイレに向かった。
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