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第17話 ひきこさん1

「なんとか倒せた」


 赤マントはなんとか撃退出来た。

 後は、博物館の中にある三種の神器を探すだけだ。


「休むのは後にして、探すわよ」


 そう言って、メリーさんは博物館の中に入っていった。


「メリーさん、行っちゃった……早く追いましょ」


 池田もメリーさんを追っていく。

 かんかんとさ〜ちゃんも博物館に向かっていく。


「……仕方ない、休みたいけど、池田について行かないとな」


 俺は走り出した。


「さ〜ちゃん、遅いよ!!」


 中でちょっと怒ったメリーさんが待っていた。


「さ〜ちゃんの、天叢雲剣がないと三種の神器は分からないんだから」


 天叢雲剣が反応している方に行けば良いのか。


「さ〜ちゃん、分かるか?」


 さ〜ちゃんは、天叢雲剣を構えた。


(分かるのか)


「剣がこっちって言ってる気がするぜぇ!!」


 右の通路をさ〜ちゃんは指差した。


「なら行こう」


 俺達は、通路を進んで行く。


 博物館だけあって、名画や美術品、歴史的価値がある物等いろいろ保管されていた。


「あの真ん中の鏡に反応してるぜぇ!! さっさと取っちまおう」


 確かに広い部屋の真ん中に鏡が展示してある。


「鏡って事は、八咫鏡だな」


「これは、池田が持っていてくれるか?」


「私? 良いけどなんで?」


「八咫鏡は、ゲームとかだと防御に使える事が多いからだ。それで少しでも身を守れるようにだ」


「そう……なんだ。ありがと」


 池田のお礼は嬉しい。


「さっ、八咫鏡も手に入ったし、最後の三種の神器、八尺瓊勾玉を探しましょう」


「探すと言われましても、何処を探せば良いのでしょう?」


「かんかんの言う通りだな。メリーさん、金ちゃんからの連絡は?」


 正直、二宮金次郎からの情報が頼りだ。


「まだないわ」


「そっか……」


「なら、何処かで少し休まない? また襲われるかもしれないし」


 池田は休憩を提案してきた。

 その案に、皆が賛成した。

 

 ズッ……ズルッ……ズルズル……ズッ……。


 休みにしようとした時、何処からか何かを引きずる音がした。


「この音なに?」


 池田は身構えた。


「この音ってまさか!!」


「さ〜ちゃん、なにか知ってるの?」


 メリーさんの顔が恐怖で歪んでる気がした。


「メリーさん?」


 ズッ……ズルッ……ズル……ズッ……。


 音が近付いてくる。


「さ〜ちゃんは何か分かる……って、さ〜ちゃん?」


 さ〜ちゃんの方を見ると、剣を持っているのに震えていた。


「かんかん!!」


 かんかんは真剣に前を見ていた。


「来ます!!」


 俺も前を見るとそこには、白い服を来た女の人が、デカい何かを引きずっていた。


 こいつは俺も知っている。


「こいつは、ひきこさんだ!!」

本作をお読みいただきありがとうございます。




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