第150話 VS駆り立てる恐怖1
二宮金次郎の案内で黄竜の封印されている場所までやってきた俺達。
しかし、そこで待っていたのは黄竜だけではなかった。
「ふぉふぉふぉ、待っておったぞ、小童ども」
ぬらりひょんを筆頭に、大量のガグやグール、ガストがいた。
更に上空には、以前遭遇した駆り立てる恐怖がいた。
「全面対決って事かな?」
「そうじゃ、ここでお前達は終わりじゃ!! 行くのじゃ、我らが主、ニャルラトホテプ様の為に!!」
ぬらりひょんの合図で一斉に向かってきた。
「よし、迎え撃つぞ」
パワーアップを果たした俺達にとって、ガグもグールもガストも敵じゃない。
どんどん倒していっている。
「ぐぬぬ、こうなれば、ゆけ!! 駆り立てる恐怖よ!!」
余りの一方的な戦いに見ていられなくなったのか、駆り立てる恐怖を俺達2向かわせた。
「皆、避けて!!」
ニャルが慌ててる。
その瞬間に駆り立てる恐怖から光線が発射された。
当たりはしなかったが、その光線は地面をえぐった。
その地面の底が見えないくらいに。
「こんなの当たったら一溜りもないわよ」
メリーさんは飛び上がり駆り立てる恐怖の顔と一直線になるように浮かんでいる。
「メリーインパクト!!」
メリーさんの連続トンファー攻撃だ。
「メリーさん、援護するわよ」
池田が下からマシンガンを乱射する。
「ヤバそうな攻撃が来るなら、私が止めるから」
ひきこさんもカメラを構えて待機している。
しかしまったく効いている様子はない。
「バカめ!! そんな攻撃が効くと思っているのか!!」
やっぱり効かないのか。
駆り立てる恐怖の様子が少しおかしい。
なにか力を溜めている、そんな感じがする。
「ひきこさん!!」
「はい」
俺はひきこさんに言って、駆り立てる恐怖の動きを止めてもらった。
「皆、1回花子さんの後ろに!! 花子さんは全力で防御を」
俺達は花子さんを支えるようにして防御体制を取った。
駆り立てる恐怖は束縛から解き放たれると同時に爆発を起こした。
「「「うぁぁぁぁぁぁ」」」
とんでもない破壊力と爆風だ。
とても花子さんの盾で防げそうもない。
その時、シロクマが花子さんの盾を強化した、二宮金次郎も持ってきた三種の神器で防御結界を貼りなんとか持ちこたえられた。
花子さんとシロクマは倒れ込んでいる。
今のを防ぐ為に全力を使ってしまったのだろう。
「わしの勝ちのようだな!!」
ぬらりひょんは勝ち誇っていた。
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