第127話 ヒュドラ1
「松本!! 起きろ!!」
ひきこさんの声がする。
「んっ、まだ眠いんだけど……」
ズドォーン
「なんの音?」
地震とは違う気がする。
「あれを見てみろ」
ひきこさんが後ろを向き指差した。
そこを見ると巨大な生き物が向かってきていた。
「あれは何?」
ひきこさんは首を横に振る。
あれがなんなのか分からないようだ。
「あっ、あれはまさかにゃ……」
ネコ達が騒いでいる。
「あれが何か分かるのか?」
「……あれはヒュドラにゃ」
ヒュドラ?
ゲームとかだとラストの方に出てくるモンスターと記憶している。
灰色の身体に首が3本ある。
「危ないですにゃ!!」
ヒュドラは炎を吐き出した。
俺達にあたりはしなかったが、ウルタールの町が燃えている。
このままだと燃え移り、俺達まで焼かれてしまう。
しかし逃げ道もない。
ブロォォォォン
いきなりニャンコ号が飛びこんできた。
「お待たせですじゃ、おや、主様は何処ですじゃ?」
老猫将軍が顔を見せる。
「ちょっとピンチみたいだねぇ〜」
その後からニャルも顔を出した。
「ここは、ひきこさんとシロクマ、このガチャ引いて」
またガチャの機械を出した。
今回はひきこさんとシロクマ、そしてニャルも引いた。
出たものは、ひきこさんがゲーム機、シロクマが腕用のリング、ニャルが紐付きボールが出てきた。
「こんなのでどうやって戦うんですかぁ〜」
ひきこさんはクレームを出している。
当たり前だ、ゲーム機でどうやって戦うんだ。
「それは、カメラモードを起動して、ヒュドラを写真に写して」
ひきこさんは納得はしていないみたいだが、ヒュドラを撮影した。
「その撮影したヒュドラを動かしてみて」
ひきこさんはゲーム機の画像を引っ張ったりしてみた。
すると現実のヒュドラも連動して同じ行動をしている。
「その武器は簡単な動きなら短時間操れる能力がある武器なの」
「がぅ」
シロクマがヒュドラを殴りつけた。
いつものシロクマのパワーではない。
明らかにパワーが上がっている。
「そのリングは単純に力を上げる効果があるのよ、でシロクマの十種神宝は回復だから、回復しながら殴れるんだよね」
疲れても回復するから無限に殴れるのは凄い。
「最後の私は……このボールを好きな硬さに変更出来る武器だね」
なんかシロクマとニャルの武器が微妙だ。
「しかしどうしたら良いか……」
そんな事をしている間にヒュドラは目の前まで来ていた。
とりあえず、全員武器は持った。
やれる事をやって、ヒュドラ退治だ!!
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