表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/170

第108話 セレファイス

 酒呑童子との戦い後、シロクマの上で動けないでいる俺とさ〜ちゃん。

 ひきこさんに運んでもらってる状態が情けなかった。

 戦いのあった場所から少し離れた所でひきこさんが止まった。


「なにかいる?」


 ひきこさんは何かを感じとっていた。

 俺は特に何も感じないけど……。


「……確かにいる……」


 さ〜ちゃんまでも感じているみたいだ。


「……なかなか鋭い方がいらっしゃいますね」


 いきなり小さい天使らしき人物が現れた。


「誰だ」


 俺は起き上がれないが凄んでみた。


「私はセレファイスの案内人です」


 セレファイスだって!!

 俺達の目的地じゃないか!!


「……私達はそこを目指してた……」


「存じております。我がセレファイスの王は全てを見通す力をお持ちですので」


 全てを見通す力?

 ゲームとかだとだいだいラスボスや神とかが持っていそうな力だ。


「その案内人の方がないのようで?」


 身体を無理やり起こし聞いてみた。


「皆様をセレファイスにお連れいたします。そこでセレファイス王がお待ちです」


 王が待っているのか。

 こっちも王に聞きたい事があるから都合が良い。

 俺はひきこさんの方を見てうなずいた。

 

「分かったわ、案内して」


 その瞬間、目の前の空間が歪み始めた。


「なっ、なんだ!!」


 そして、いきなり都市の入口が現れた。


「なにが起こったんだ?」


 なんでこんな所に入口がと言う疑問もあるが、なんでいきなり現れたのかが不思議だ。


「普段は結界で隠しております。さっ、こちらです」


 そのまま案内人に着いていく俺達。

 まぁ、俺とさ〜ちゃんはシロクマの上で動けないのだけど。


「ここで止まってください、まずは治療を……」


 そう言って、何かの液体をかけられた。


「なにすんだよ!! ってあれ?」


 痛みがなくなって動ける。


「治ったぜぇ!!」


 さ〜ちゃんも回復したようだ。


「王に面会されるのに失礼のないように回復させました、さっ、こちらです」


 そのまま進んでしまった。

 慌てて付いていく俺達。

 歩きながら周りを見渡すと、ゲームの魔法都市を連想する町並みだ。

 しかし、そんな都市でも人はいなかった。


「あの〜、ここの住人は?」


「…………」


 質問の答えは帰ってこなかった。


 都市で1番高い建物に案内された俺達。

 ここに王様がいるのか?


「王はこの最上階になります」


 かなり高い建物のようだが、エレベーターらしき物は見当たらない。


「えっとどうやって上に?」


 案内人は階段を指差した。


 どうやら階段しかないようだ。

 俺は上を見上げて顔を歪めた。

 だが、登るしかない。

 覚悟を決めて登り始めた。

本作をお読みいただきありがとうございます。




よろしければブックマークと評価をお願い致します。




感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ