表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
からっぽやみな魔王(おれ)とチートな愛人(つま)たち  作者: 甲陽晟
エピソード4 聖地繚乱と昏き神
59/97

12 シルヴァーナ逃走、そうしたら王都が…

 三人のアンデットを片付けたアウローラは、急いで自らの主人のあとを追おうとしたが、足元で呻くアイザックたちを見ると、ほっておく訳にはいかないと思い直した。

 「しょうがないわね。」

 面倒くさそうな顔をしながら、アウローラは朝霧丸を中段に構え、一喝ともに横に掃った。

 ガラスが割れるような音ともにペイン・ロックが雲散霧消する。

 苦痛から解放された面々は、眠るように意識を失っていった。

 「これでいいわね。」

 朝霧丸を別空間の箱(サブスペースボックス)にしまうと、あらためてアウローラは主人の後を追うため、外に飛び出した。窓を開けず、そのまま突き破って。


 シルヴァーナことリリアナは、転送陣で王宮の最も高い場所に位置する部屋に移動していた。

 抱えていたサリーを床に放り投げ、部屋に結界を張る。

 「くそ、どこまでも私の邪魔をして。」

 「シルヴァーナ、もう逃げても無駄よ。あなたの企ては水泡に帰したのよ。」

 「うるさい!」

 自分を非難するサリーを忌々しく思ったリリアナは、サリーに眠り魔法(スリープ)をかけて黙らせた。

 「ちくしょう、これからどうしたものか?」

 「アルカイトス様のところへ逃げたら。」

 突如の返答に、リリアナは心臓が止まるほどの驚愕を味わい、部屋の中を見廻した。

 すると、部屋の外、ベランダに人影がある。

 急いでベランダに通じる扉を開けると、そこには道化師の服装をした男が立っていた。

 「だれ?」

 「はじめまして。ルミュエールと申します。」

 優雅に挨拶をする道化師ルミュエールを見て、リリアナは警戒心を強めた。

 「何の用なの?」

 「いま、いったじゃあないですか?お困りのようですから、アルカイトス様のところへ落ち延びたらいかがですか、と。」

 笏に障る言い方に、リリアナの眉間に皺が寄った。

 「落ち延びる?まるで負けた言い方ね。」

 「これは失礼。しかし、もはやあなたも、そしてリンデールも死に体ですよ。」

 「どういう意味?」

 ルミュエールの物言いに怒りを感じたリリアナは、ベランダの手摺りに寄りかかるルミュエールに歩み寄った。

 「美しいですよね。王宮でも最も高い場所に位置する眺望の部屋。王都マナミが一望だ。」

 ルミュエールは目を細め、王都の美しく整った都市景観を褒めちぎった。しかし、その裏に不穏な気配を感じ取ったリリアナは、ルミュエールに更に迫る。

 「なにを企んでるの?」

 「もうすぐ、この王都が廃墟と化す。滅びの前の美しさを堪能しているだけですよ。」

 「廃墟?あいつらが攻撃でもするっていうの?」

 「それもあると思いますが、アルカイトス様もこの王都(まち)を破壊するつもりですよ。」

 「なにっ!?」

 あまりの発言にリリアナの表情は抜け、呆けたように口が開きっぱなしになる。

 「うふふ、リリアナ様でもそんな顔をするんですね。」

 ルミュエールに言われて、リリアナはいつものすました表情に戻した。

 「馬鹿なことを言ってるんじゃないわよ。どうして、王都を攻撃する必要がある。」

 「ひとつ、王都ごと強者を葬るため。ふたつ、攻撃のどさくさにリリアナ様を逃がすため。みっつ…」

 ルミュエールは、指を折りながら説明していたが、三つ目の指を折る前にもったいつけるように動きを止める。

 「三つ目は!?」

 「ふふふ…」

 「三つ目は‼」

 リリアナは苛つき、つい声を荒げる。

 「それはアルカイトス様に聞いて。」

 ルミュエールは含み笑いを見せたまま、それ以上は答えようとしない。

 「くそっ!もったいつけおって。」

 リリアナは思わず手すりを蹴る。

 手すりはあっけなく粉砕し、下へと落ちていった。

 「あぶないわね。下の人、大丈夫かしら。」

 「そんなことはどうでもいい。私を早くアルカイトスのところへ連れていけ!」

 「言われなくてもわかってますよ。それにあなたを追ってきた人たちもここへ着きそうだし。」

 「なにっ!」

 ルミュエールが上を向くのに釣られて、リリアナも上を向く。

 上空からなにかが落ちてきた。


 ティアラを連れて転移(テレポート)したおれは、転移先が王宮のはるか上空であること気づき、バツが悪そうな顔をした。

 「マスター、シルヴァーナが逃げた先からはるか上空に転移(テレポート)してます。」

 「悪い。おれの転移(テレポート)は転移先指定が大雑把で、結構離れた所に転移(テレポート)したみたいだ。」

 ティアラがめずらしく呆れたような顔をして、息を吐く。

 「しかたありませんね。このまま自由落下とはいきませんから、私が飛んでいきます。」

 「手間を取らせるな。ティアラ。」

 「気にしないでください。マスターのそばにいて、世話をするのは結構うれしいです。」

 ティアラが温かい微笑みを見せると、背中から羽根を出し、おれを抱えて、シルヴァーナ(リリアナ)がいる眺望の間へと向かった。


 落下スピードとティアラの飛行速度が相まって、あっという間にシルヴァーナ(リリアナ)のいる場所に到達する。問題はいかに減速するかだが。


 それを下で見ていたリリアナとルミュエールは、無茶なスピードで飛んでくる-落ちてくる言った方が早いが-二人を見て呆れると同時に焦った。

 「ルミュエール、早くアルカイトスの処に連れていきなさい。」

 「そ・そうだね。」

 二人はサリーのことなど忘れたかのように、急いで眺望の間の更に上へ続く階段に向かい、それを登り始めた。

 そこへ丁度、ティアラとおれが降りてきた。


 逆噴射のように、羽ばたきによる風をベランダや近くの建物に当て、減速をするとそのまま眺望の間に突っ込んだ。当然、ベランダも近くの建物も破壊される。

 「サリー!」

 いささか乱暴に降り立つと、ティアラはすぐさま、眠っているサリーの元に駆け寄る。おれはリリアナの行方を捜す。

 「いない?」

 おれがキョロキョロと辺りを見廻すと、

 「上です。マスター」

 ティアラが上を指差し、叫ぶ。

 おれは上に通じる階段を見つけ、そこを駆けあがる。


 屋根裏のような場所に出ると同時に、転送特有の光が収まるところだった。

 「逃げたか?」

 転送陣が消えていく。

 使い捨ての魔法陣のようだ。

 おれはあきらめて、下へ降りていった。


 下ではティアラがサリーを看護している。当然、眠り魔法(スリープ)を解除し、ケガがないか調べている。

 「どうやらケガも状態異常もないようですね。」

 ホッと息をつく。

 「ティアラさん、ありがとうございます。」

 そこへおれがやってくると、二人の目がおれに集中する。

 「マスター、シルヴァーナは?」

 「逃げられた。」

 「そうですか。」

 そこへ丁度アウローラが飛び込んできた。

 「ご主人様、あの女は?」

 おれに駆け寄りながら早口で尋ねる。

 「ごめん、逃げられた。」

 同じことを繰り返すおれは、また、バツが悪そうな顔をする。

 「いえ、そんなことはありません。相手の運がいいだけです。」

 なんか妙なフォローが入り、お互いに笑いがこぼれたとき、大音響とともに部屋が揺れた。

 「なんだ!?」

 おれだけでなく、ティアラもアウローラも驚いて目を見開く。

 特にサリーの驚きはひとしおで、壊れた窓から外に目をやったまま石のように硬直している。


 その視線をたどって外を見た時、王都のど真ん中で大爆発が起こり、黒煙が上空高く昇っていた。


 「なに?あれ」

 「……」

 アウローラが思わず叫び、ティアラは黙して語らず、サリーは震えながら呟く。

 「あ、あ、あれは繁華街の方向……」

 黒煙の独特に匂いが、風に乗ってここまで届く。よほど、大きな爆発のようだ。

 「街のど真ん中で爆発なんて、なんかの破壊活動か?」

 と、言ってる間に別の場所で同様の大爆発音が轟く。

 今の爆発現場から東に数キロ離れた所で、やはり巨大な爆炎と黒煙が上がっている。

 「あれは、王立大学の方向。」

 サリーの声は、悲痛に枯れている。

 「ティアラ、なにか異常な魔量(エネルギー)の流れを感じないか?」

 おれの言葉に、ティアラの検閲魔法(センサー)が発動する。

 「いくつかの転送陣が稼働を始めています。あっ、異なる物質が同一転送陣に同時に…」

 ティアラの言葉が終わらないうちに、三度目の大爆発音が轟いた。

 今度はかなり遠方で黒煙が登っている。


 「やはり、破壊活動もしくは攻撃か?」

 「攻撃?どういうことですか、テヴェリス殿。」

 「転送陣を使って、この国に攻撃をしかけているやつがいるということですよ。」

 サリーにはまだおれの言っている意味が理解できていない。それを察したティアラが、おれの言葉を引き取った。

 「転送のさい、同一の魔法陣に異なる物質が同時に転送した場合、その場で強制融合が起こり、大爆発を起こします。」

 「しかし、転送陣は1ヶ所から1ヶ所への転送しかできないはずです。異なる物質が同時に転送しても2つの物質が一緒に転送するだけで、強制融合など起こりえないはずです。」

 サリーの反論にティアラは肯定するように頷く。

 「本来はそうです。しかし、強大な魔量と魔力を用いて、2ヶ所から1ヶ所へ同時に転送をすれば不可能ではありません。」

 「二つのトンネルの出口を一ヶ所にして、衝突事故を起こすようなものですよ。」

 おれがティアラの説明に付け加えると、

 「そんな強大な力を持つ者がいるというのですか?」

 サリーの顔が蒼白になる。

 「この現状を見れば、そう言わざるを得ません。」

 ティアラは冷静な目でいま、王都で起きている惨劇を見つめていた。

 「ティアラ、転送陣を探し出してつぶすわけにはいかないの?」

 アウローラがティアラに聞く。

 「それは可能でしょう。しかし、そこへ行って魔法陣を消去する時間があるかどうか?」

 「できるなら探してください。騎士団を動かしてでもなんとか食い止めないと。」

 「わかりました。やってみましょう。」

 ティアラは、あらためて検閲魔法(センサー)を唱える。


 その間にサリーは部屋の中を見廻し、机の上にある通話用の魔道具を見つけると、それに駆け寄って、大声を張り上げた。

 「だれか聞いている者はいますか?私はサリーです。すぐさま、騎士団長か内務卿を呼びなさい。」

 そのとき、ティアラの目が大きく見開いた。

 「まずい、この王宮の下にも転送陣が。」

 「「なに!」」

 おれとアウローラが同時に叫ぶ。

 「場所は!?」

 「王宮の地下。」

 それを聞いたサリーが叫ぶ。

 「王宮の地下室に転送陣がある。早くそれを消去して!」

 「大量の魔量(エネルギー)が流れていく。転送陣が稼働しています。」

 

 「「「!!」」」


 その場の四人の身体が硬直する。


 王宮の地下で白い光が眩しいほど発光した。



 リンデールの惨劇など知らぬここ聖教会領。

 その南の端にエレアナメルという都市がある。

 ここは聖教会領において聖地に次ぐ重要な場所と言われる。なぜなら、ここに悟りの塔があるからだ。

 悟りの塔は歴代の聖女が、その力を覚醒させるために修行する塔。

 いまも選ばれし聖女がその力を覚醒するため修行をしている。


 その悟りの塔を囲むように発展した都市 エレアナメル。

 その一角にある小さな屋敷に、フードを被った正体不明の人物が尋ねた。

 その者は屋敷の応接間に通され、安物のソファに座って、しばしの間、屋敷の主を待った。やがて、その屋敷の主らしき、鼻の下に髭を蓄えた恰幅のよい男が現れた。

 しかし、フードの人物は主と思しき男が現れてもソファにすわったままで、しかもフードも取ろうとしない。だが、恰幅のよい男は、フードの人物の前で立ったまま、恭しく頭を下げた。

 「ようこそ、おいでくださいました。ジニー様。」

 「ひさしぶりね。ガボン。元気にしてた?」

 そう口にすると、はじめてフードをとったその人物は、色の浅黒い、金髪の女性であった。

 「お疲れになりましたでしょう。すぐにお飲み物の用意を。それともお酒のほうがよろしいですか?」

 「それは、あとでいいわ。そこに座って。」

 「はい、では失礼して。」 

 自分の対面を指差すジニーに従い、ガボンは真向かいのソファに座った。

 「準備はできてる?」

 唐突な質問に、ガボンは口角を上げて答えた。

 「もちろんです。ジニー様の衣装も通行証も用意してあります。」

 「そう、では明日の夜、決行します。」

 「それは、早急ですな。」

 ガボンは少し驚いた顔をした。

 「私が来たのは計画を実行するため。早いことはないわ。」

 ジニーは軽く笑った。

 「余計な事を言いました。すべてはアルカイトス様の御意思のままに。」

 ガボンは深々と頭を下げた。

 「では、ガボン。お酒を用意して。明日への前祝としましょう。」

 「はい。」

 ジニーの言葉にガボンは手を叩いた。


 エレアナメルは普段通り日が登り、普段通りの日常が過ぎ、普段通り夜が更けた。

 都市の南の端にある悟りの塔。

 その前に4人の男女が到着した。

 入り口を護る教会衛兵が4人の身分を尋ねる。

 「エレアナメル支部のガボンだ。いつもどおり塔への生活用品を搬入しに来た。」

 4人の先頭に立つガボンは、そう名乗ると聖なる証を示す。

 衛兵は腰から四角い板のようなものを取り出すと、その聖なる証に翳した。

 板の表面が光り出し、そこに文字が浮かぶ。

 「ガボン司教に間違いありません。」

 片方がそう報告すると、もう一方が頷き、扉に向かい、「開門」と告げる。すると、悟りの塔の扉がゆっくりと開いた。

 「お通りください。ご存じとはおもいますが、中に受付がありますから、そこで検認を受けてください。」

 「ああ、わかっている。」

 ガボンは慣れた口調で扉をくぐり、その後に3人が続いた。

 4人が塔の中に入ると、扉はゆっくりと閉まる。


 中は結構な広さのホールになっており、その中央を格子で区切ってある。

 中央にカウンターがあり、そこに係官が2人、両脇に衛兵がそれぞれ2人立っている。

 格子の奥には扉が3つほど見える。 

 ガボンを先頭に4人は、正面にある受付に歩み寄り、

 「エレアナメル支部のガボンだ。依頼のあった生活用品を持ってきた。」

 と告げると、受付のカウンターの前に座っていた係官は、ガボンの顔を見上げた後、後ろに控える背の高い男二人と背の低い女を見る。それぞれフードを被り、背中には大きな布袋が背負われていた

 「話は聞いてます。まずは通行証と依頼書を。」

 「これだ。」

 懐から2枚の紙を取り出し、係官に渡す。

 係官は念入りにそれを調べたあと、

 「後ろの3人の通行証も見せてください。」

 と促す。3人はそれぞれ懐から紙を取り出し、係官に渡すと、係官はそれを順に調べ、問題がないとわかると、それぞれの紙に許可の印を押した。

 「では、通ってください。用品は地下の貯蔵部屋に置いてください。場所はわかりますよね。」

 「ああ、初めてではないのでね。」

 ガボンは受付印のついた通行証を懐にねじ込むと、後ろの3人に目配せした。

 片側に立つ係官が格子の扉の鍵を開けると、4人はその狭い扉を順番よく潜っていった。


 ガボンは3つある扉のうち、真ん中の扉に手をかけた。

 しかし、扉を開けて、中に入ろうとしない。

 「おい、どうした?」

 「扉が開かないんですよ。」

 「え、おかしいな。」

 係官が近づき、扉に手をかけると、扉はすんなり開いた。

 「開くじゃあないか…」

 係官が振り返った時、その首筋を銀の光が走り、鮮血が迸った。

 係官は目を見開いたまま絶命し、その場に崩れ落ちた。それに気づいたもうひとりの係官が怪訝な顔で声をかける。

 「おい、どうした?」

 と言い終わるか、終わらぬうちに係官の額に太い針が突き刺さる。

 その場で係官は人形のように倒れた。


 異常に気付いた衛兵が扉に殺到する。しかし、扉が狭くてすぐに入れない。

 そこへ、背の高い男が背中からショートソードを抜き放ち、扉を抜け出した衛兵の首にまっすぐ突き刺した。

 鮮血を辺りに撒き散らして先頭の衛兵が倒れ込む。それを抑えながらショートソードの男は死んだ衛兵ごと後ろの衛兵を押し返した。


 すさまじい力だ。


 押し出され、その拍子に床に倒れた衛兵の首を、ショートソードが掻き切る。

 起き上がりロングソードを抜いた衛兵に、鋭い身のこなしで接近した男は、その首にショートソードを突き刺す。

 離れて震え上がる衛兵は援軍を呼ぼうと呼子を吹いた。が、すぐにその音は止む。

 衛兵の後頭部にナイフが突き刺さったからだ。


 しかし、呼子の音は外にいる衛兵たちを呼び寄せるのに、十分だったようだ。

 外が騒がしくなる。


 「ジニー様、ここは我らに任せて、早く上へ。」

 「頼むぞ。」

 フードを脱ぎ捨てたジニーは、尼僧の姿のまま左端の扉を開け、その奥にある昇降機に乘った。

もうすぐお盆です。

勝手ながら次回は、お休みさせていただきます。

申し訳ありませんが、その間にもっと面白いものを書きますので、楽しみにしてください。

みなさんも熱中症に気を付けて、夏休みを満喫してください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ