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荷電粒子砲ってチートだよね~
砂漠。砂漠。砂漠。何処を見渡しても砂一色で、時々サボテン型鉱石が生えている他なにもない。
時折吹きすさむ砂嵐は、俺の視界を奪う。
残念だが、俺には記憶がない。
いつ失ったのか、一体記憶を失う前は何だったのか。
わからない。
覚えているのは名前―――――義亞‐ギアという二文字と、自身がサイボーグだという事だ。
義亞は砂漠を歩き続け、右手の荷粒子砲、左手には幼女を携え、己の記憶とそれに関する任務を取り戻す―――。
『いつでも、左手は暖かいデスよ?わたしがいつもいますからね?』
『・・・・うっとおしい』