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付記:「とうや」の設定

挿絵(By みてみん)

特務試験艦 ASEG‐001 「とうや」

(上図上は本艦建造にあたり原型となった「ましゅう」型補給艦)


要目:基準排水量:21000t 全長:260.5m 全幅:27.0m 速力:30ノット/時 

機関:COGAG方式。ガスタービンエンジン(28000hp)×4 GE-IHI-LM2500ターボシャフト‐ガスタービンエンジン

乗員:150名


武装(試験航海時):3連装40センチ速射砲×2 20mm高性能多銃身機関砲CIWS×2 VLS(16セル)×2(前部1、後部1)

魚雷防御装置×2 電子戦装置×1 哨戒ヘリコプター×1

無人偵察機×2(後日装備)


砲射程:300km(最大有効射程。ロケットアシスト及び誘導装置付減口径弾仕様) なお、主砲はレーダー反射面積を低減するため、通常時は艦体内に収納されている。

発射速度:砲一門に付5秒/発。単純計算では12発/分の発射間隔を有する。交互射撃時、10秒で第一斉射全弾を撃ち終わる。


・主砲は自動装填機構及び緒元修正機構を搭載。ユニット内に搭載されたセンサーが艦の位置、目標との位置関係、針路、速力、動揺、風向、風速、気圧、転向力、砲身への負荷を自動的に計測し、修正値を砲塔の操作機構に反映させる。


・砲頓兵装ユニット一基あたりの最大砲弾収容量は210発。計画当初は連装砲塔が想定されたが、連続射撃による短時間での上陸地点制圧、迅速な弾種変更を可能にすること、連続射撃に伴い砲身に掛かる負担を軽減するという観点から、三連装に変更された。各個の砲は砲塔上で独立して駆動し、射撃時に砲ユニットが後退して反動を抑制、装薬の燃焼ガス圧により定位置に前進し、その際自動的に次弾装填を行う。速射砲の巨大版と表現してもいい。隠蔽効果もあるが、砲自体に防御力が無いため、通常時は格納する事となった。


・使用弾種:

通常(レーダー信管 焼夷、炸裂)対地通常射撃用)

誘導(GPS/レーザー併用 焼夷、炸裂)長距離射撃用。移動目標攻撃用)


・索敵及び射撃統制装置

FCS-3改:対水上モードで射程圏内に在る最大24の水上目標と同時交戦可能。センサー有効圏内にある最大140の水上目標を同時追尾可能。射撃モードを「自動」に切換えることにより、戦術コンピューターが最適な攻撃手順を作成、射撃コンピューターと連動し全自動で敵艦を攻撃することが可能である。



 「とうや」概要


 建造途上の「ましゅう」型補給艦3番艦の艦体を流用して建造された「戦艦」。


 名目上の艦種は試験艦であるが、その実際は将来生起し得る日本の施政圏及び周辺地域内での島嶼防衛戦における、大口径艦砲による支援射撃の有効性を実証するための専用試験艦的な要素が強い。補給艦の艦体が流用されたのは、調達予算の圧縮も然ることながら外見による一種の「偽装」効果を狙った点、輸送艦としての艦内容積の大きさが、大口径砲の収納及び運用に最適とされたためであり、政治的には専守防衛の方針堅持の観点から、陸上自衛隊が配備する将来地対艦誘導弾の射程の及ばない空白域を、洋上機動力を以てカヴァーする目的と、高価かつ攻撃的な要素の強い弾道弾及び巡航誘導弾に拠らない、それらより防御的な要素が強くかつ簡易な長距離打撃力保持の可能性を模索する上でも、本艦による実証試験は防衛当局にとって不可欠なものであったと言える。


 なお、主砲射撃機構はユニット化されており、小規模な改装工事で同クラスの貨物船及びタンカーへの搭載、運用も可能。将来的にはユニットの輸出も検討されている。ユニットは主砲及び給弾システム一式+弾道計算システム一式+目標評定用ミリ波レーダー一式で1セットとなる。ノートパソコン一台でこれらの操作、管制を行うことも可能である。「とうや」就役時点で主砲ユニットは3セット計6基が完成しており、2基1セットを搭載――整備――保管のローテーションで運用する計画であった。


所属は開発隊群。後に第1海上打撃群として独立する。提携港は呉。

パーソナルマーク:「海に向かい強弓を構える鎧武者 (鎮西八郎為朝)」


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