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短編集

ふたり

作者: 月夜 風花


苦しくて辛くて悲しくて

そんな時に誰かに頼れたらいいのにな

でも何も話せれない 秘密

自分がもう一人いたらいいのに

そんなくだらないこと考えてみたりした


そうしたら自分のかかえる秘密の重さは

半分ずつになっただろうに

そうしても自分以外に秘密がもらされる

心配すらなかっただろうに


相手をうかがう必要もなかっただろうに

言われたくない言葉も聞かずにすむだろうに

相談だってしやすいだろうに

説明も簡単に通じるだろうに

悩み事も同じ感受性で受け止めてくれるだろうに




どうして同じ人は一人しかいないのかな

そんな馬鹿みたいなことを考えて

笑ってやりたいのに泣きそうで

もし貴方が二人いたのなら

またくだらないことを考えている


そうしたら貴方のかかえる辛さの重みも

半分ずつになっただろうか

そうしても貴方の優しさは減らずに増えて

一人一人が優しいのかな


どちらの貴方も笑ってるのかな

あたしはどちらの貴方に恋するのかな

貴方に好かれる可能性は増えるのかな

貴方と貴方にはさまれたいな

いつのまにか想像が願望に変わっている




一人のあたしは一人の貴方に恋をする

二人といないただ一人の貴方だから

愛しくて辛いくらい愛おしい

もしあたしが二人いたのなら…

くだらないけど考えてみる


そうしたら自分のかかえる淡い恋心は

半分ずつになっちゃうのかな

そうしても自分はもう一人の自分のこと

嫉妬しちゃわなかっただろうか


くだらないけど想像してみたい

貴方のことばかりのあたしの頭で

こんなに想っていること 秘密

どうしたらいいのか分からないよ

もう一人の自分に相談できたなら…




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