扉1-6
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??「先生先生?もう大丈夫なんですか?」
先「え、あぁ、おかげさまでなんとか(汗」
と、僕がどうにか返答を口に出すと
金「翠川先生、先生先生は目覚めたばっかりで記憶がはっきりしないらしいんですよ」
金沢…ナイスフォローだっ!
先「そ、そうみたいなんですよね、あんまり記憶がしっかりしなくて…」
翠「あ、そうなんですか!じゃあ自己紹介とかした方がいいですかね?いいですよね?しますね!」
翠川と呼ばれた彼女は状況を理解したのか口早にこう告げた。
なんかワクワクしてる様に見えるのは気のせいか?
翠「えーではではまずは名前から!翠川夏夜って言います!中学棟の2年C組の担任を努めさせてもらってて、今年で2年目なんです!担当してる教科は数学で、生徒達からは親しみをこめて[なっちゃん先生]って呼ばれてるんですよぉえへへ♪…あ、あと趣味はおしゃれなカフェで読書することで、最近読んだのだと…」
先「ちょっちょちょ、ストップ!ストーップ!話が脱線してます!」
翠「あっ私としたことが…失礼しましたっ!私、1度突っ走ったら止まらなくなっちゃう節があるんですよね、直したいと思ってもどうもうまくいかなくて…」
先「いえいえ全然いいですよ、僕はそういうの嫌いじゃないですし!」
金「あのー、先生方。人前でいちゃつくのやめてもらっていいですかね???しかも年下の。」
翠&先「いちゃついてねぇ(ないです)よ!」
ハモった…こういう時ってなんか恥ずかしくなるよね…みんなも経験あるよね?…て誰に向かって僕は話してるんだ
金「あと、そろそろ授業が始まる時間帯ですね、僕も授業があるのでそろそろ行きますね」
翠「えっ…あっ!もうこんな時間!次私も授業あるんだった!あぁ職員室に教材取りに行って…ブツブツ」
と言いつつ2人はそそくさと部屋を出ていってしまった。
翠川先生、忙しねぇなぁ
先「さて…と、俺も校内見回ってみるかなぁ…」
と、腰掛けていたベッドから立ち上がり扉へ向かおうとすると…
ナシ『ちょい待ちぃな。先生、アンタウチのことほってどっか行くんちゃうやろね??』
ああ、全然喋ってなかったから存在感皆無だったわ…
ナシ『てかなんやねんさっきからぁ、ウチがしなしなになっとるのええことに新しいオンナきたら鼻の下伸ばしてヘラヘラしおって!先生にはウチっていうベリベリキュートなマンドラゴラがおるやろぉ??(`・v・´)ドヤ』
…イラッとしたしベリベリキュートかは知らんがここはスルーで
先「ま、まぁいいじゃないか…とりあえず、状況確認と場所の把握のために校内見回って見てくるよ。」
ナシ『え?あ、いってらっしゃい…またもどってきてや??』
なんだ…意外と可愛いところあるじゃないか…
先「お、おう、とりあえず見てくるわー」