扉 1─4
「なぁ、金沢。」
僕は続ける。
「ここは何て言う名前の学校なんだ?」
保健室ということはどこかの学校ということだからな名前くらいは知っておかないと…
「ここは、私立白四つ葉一貫学校です」
…聞いたこと無いな白四つ葉…でも懐かしい感じが…しないな
「一貫?中高か?」
「先生先生はほんとにこの学校のATですか?白四つ葉は小中高大の一貫じゃないですか」
『ウチの話終わり(゜Д゜;)!?なんか短くない!?』
私立…なのに小中高大
一貫…学費どうなるんだよ…考えもつかないな
「じゃあ、僕以外の先生達の話をしてくれ」
「先生先生以外…ですか…」
「そうだ」
「…そうですね…まず、この学校は”大学棟””高校棟””中学棟””小学棟”の4つの棟に別れていて、それぞれに約40人程度の教諭がいて、それぞれに授業を行っています。そして、先生先生を含めてATは全員で10人いて、ATの皆さんは自由に棟を移動でき、どの棟でも授業を行えるんです。ですが、授業を行う場合、どこの棟でどの教科の授業をするのか、専用の用紙に書いて提出する必要があります。」
長い……半分以上話が入ってこなかったぞ
「まあ、授業をする場合ですからあまり気にしないでください」
なんだ気にしなくていいのか
「わかった」
『先生すごいな!今のわかったんか!?ウチにはさっぱりやわ』
「それにしても、金沢はこの学校についてかなり物知りだな」
「当たり前ですよ校長なんですから…」
そうかそうか校長かー校長ならわかって当たり前……って
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「急に大声を出さないでください。うるさいですよ」
「いや、だって!金沢歳いくつだよ!ああぁ、いや、年いくつですか!?」
「今年19ですね…それより敬語やめてください先生先生の方が年上なんですから」
『金沢が校長さんやったんか!ウチも知らんかったで!』
19で校長かよ…大丈夫かよこの学校
『ってことは、金沢ATMやんwww』
「わかりました金沢さん。いや、ATM」
金沢が校長…ATMだったのか
「あ、そうそう、僕が校長だってことは黙っておいてくださいね?先生先生。それと僕をATMと呼ばないで下さい」
「はい。わかりまs「敬語やめっくださいといいましたよね?僕は普段大学棟で一生徒として生活してるんです。だから生徒と話すときのように敬語はやめてくださいね」
「わ、わかった…これていいんだな?金沢」
「はい。」
『あははははwwwwwwかっ金沢wwATMぅwww』
「にしても、なんで校長なのに大学棟で勉強してるんだ?」
「それは逆です先生先生」
「逆?どういうことだ?」
「大学棟で勉強してるのに、校長になったんです」
どういうことなんだろう…
「なんでだ?」
「それは…」