扉 1─3
『ウチの名前は・・・・・・』
「名前は?」
いやしかし観葉マンドラゴラにも名前があるんだな・・・考えだしたらすごい気になってきたどんな名前だろうか
『ウチの…名前は・・・・・・』
「そういえば僕も初めて聞きますね」
金沢ですら聞いたことないのか・・・
『ウチの…名前…(´・ω・`)』
「まさか…覚えてないとか言わないだろな」
「そんなまさかwwこの世のどこに自分の名前忘れる人がいるんですかww」
ほんとだよ…全く…親からもらった名前を忘れるとか、失礼な奴だ
『先生・・・アンタ名前覚えてへんかったやん(´・ω・`)』
「・・・・・・」
『んで金沢に名前聞いてたやん( ´艸`)』
「ハイ。サーセンした」
すっかり忘れてた…何分か前のことなのにね…老化かな?いや、僕はまだ若いはずだし…まぁ、すぐに全b…「今は、先生先生のことじゃなくてさ名前を教えてよ…無い訳じゃないでしょ?」
コイツ…かぶせやがった…後で殴っt…『わかってるて!言うよ!ていうかちょっとまってぇな』
マンドラゴラもかぶせやがった…なんて奴らだ
「名前無いとか言うのはなしだからな?」
『それやっっ!!』
「どれやっ!」
いきなり関西弁で叫ぶから関西弁で返してしまったではないか・・・
『ナシ!そうウチはナシや!』
え?コイツって観葉マンドラゴラだよな・・・梨じゃないよな
「梨かぁ瑞々しいので僕は好きですね先生はどうですか?」
「梨は確かに瑞々しいな僕も好みだ」
『なんで梨の話になっとんねん!(`・ω・´)今はウチの名前の話しやろ!?』
「で、名前なんだよ」
「そうですよ。早く聞かせてください」
『今言うたやん(´・ω・`)』
コイツ名前なんて言ったかな?
『じゃあもっかい名前言うで(`・ω・´)聞き逃したら後は知らんで!』
「早く言えよ…もったいぶらずに」
『ウチの名前はナシや!梨とちゃうでナシや!』
ナシか…すぐ忘れそうだ
「ナシだね。覚えたよ」
『ちょい先生!何やってんの!』
「いや、忘れないように手に書いてるんだが?」
忘れないように手に書いてるだけでなんでなんで怒られないといけないんだ
『うん・・・忘れへんように手に書いてくれてんのありがたいんやけどさ・・・』
「ありがたいけど・・・何だ?」
『手に書いてんの見てみ?それウチの名前ちゃうで!』
「そんなはずはない(;¬_¬)」
『ウチの名前はナシ!先生が手に書いてんのはアリ!全く別物!』
「あーほんとだー」
はっはっは僕としたことが間違い間違い
『なんなんその棒読み!!』
これだけからかって楽しいのは他に無いかもなww
「まぁまぁ、落ち着いて、ナシちゃん」
『フーッ!フーッ!』
「ナシちゃんほら深呼吸深呼吸」
マンドラゴラの扱い馴れてるな…まぁ、とりあえずききたい事の続きを聞こう
「なぁ、金沢。」